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2022年10月12日 20:46 #10391Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター
(てぐみんさんの投稿を、丹羽がこちらに転記しました。)
はじめまして、てぐみんです
よろしくお願いします。
WBPPで処理の途中で
Plate solving reference frames faild
と出て処理が止まります
Cancelすれば処理を再開して、ファイルも出来るのですが
何が問題でしょうか?
画像はモノクロで、CFA imageは入れていません
2022年10月12日 20:57 #10394Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター(最初に回答してから間違いがあったので、後から読む人を混乱させないように最初の回答から修正しました。このスレッドの最後にわかったことを書いておきますね。)
てぐみんさん、こんばんは。
もし生成されたファイルが特に問題なければそのままにしておいても大丈夫です
WBPPのPlate Solvingでエラーが出ているようです。Plate Sovlingは画質に影響を与えないため、処理が止まったところで、パラメーターを変更してPlate Solvingを成功させるよう頑張ることもできますが、そのままスキップしても大丈夫です。
2022年10月13日 01:01 #10421蒼月城ゲストこんばんは。
たまたまこのサイトを拝見したらこのご質問を見かけたので横から恐縮ですがお答えしますと、
WBPPの Lightsタブに “Autometric Solution” というチェックボックスがありますよね。これは、Registration(位置合わせ)の前(だったと思いますけど)に Registration referenceの画像に対して plate solving を実行するというオプションです。(Plate solving というのは、その画像がどこを写した画像なのかを解析する「座標解析」のことです。)
これにチェックが入っていると plate solving が行われるのですが、この処理には以下の初期情報が与えられていないといけません。
・対象天体のだいたいの座標(赤経・赤緯)
・だいたいの撮影日時
・光学系の焦点距離(mm)
・カメラのピクセルサイズ(μm)
画像がFITSファイルであれば FITSヘッダーに埋め込むことができるので、撮影時にこれらの情報を埋め込んでいれば何もしなくても良いのですが、てぐみんさんのこのケースでは、上記の情報のうちどれか(あるいは全部かも)が埋め込まれていなかったんですね。それで plate solving に失敗したというエラーが出たんです。
このとき、WBPPの “Autometric Solution” の下の “interactive in case of failure” にもチェックが入っていると、plate solving が失敗したときに ImageSolverスクリプトの設定画面がポップアップされます。ここで上記の情報を入力してOKボタンを押せば、plate solvingが実行されます。Cancelすれば plate solving は実行されません。ただ、plate solving は前処理に必須の処理ではなくオプションの処理なので、plate solving が行われなくても(画像の位置座標がわからなくても)WBPPは integrationまでやって画像を作ってくれますのでご安心ください。
Plate solvingを最初からさせたくないのであれば、 “Autometric Solution” のチェックを外してWBPPを実行してください。画像の座標が解析されるかされないかだけの話であって画質には関係ありませんので、それでも構いません。
2022年10月13日 01:10 #10422Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター(こちらも誤った記載があったので、修正しました。)
蒼月さん
ありがとうございます。WBPPでPlate solvingをするようになりましたよね。Astrometric SolutionのPlate Solvingについては次に記載がありました。
https://pixinsight.com/tutorials/solver-distortion/
・Plate Solving時の歪み補正(Distortion Correction)の処理速度の向上
・歪み補正の精度向上2022年10月13日 02:13 #10426蒼月城ゲストDistortion correction(以下「DC」)は plate solving の精度を上げるために行われるものですよね。なので、Plate solving 時に DCすると、しない場合に比べて中心座標などの情報が少し変わります。しかし、画像そのものを修正するわけではありません。また、DC付の plate solving はいつでも(後処理でも)できます。ここまではよろしいですよね。
で、問題は DC付の Plate solving を integration前にする(WBPPでやる)のと後でする(後処理の段階でやる)のとでは何か違うのか、ということになるかと思います。ごく僅かには plate solving結果に差が出るかとは思いますが、直感的には気にしなきゃいけないほどの差ではないのではないかと思います。むしろ、単独のフレームに対して実施するよりは integration後の画像に対して実施した方がより精度が高くなりそうな気がしますが、いかがでしょうか。
結局、Plate solvingを WBPPに組み込んだ理由は、「いつでもできるなら前処理段階でついでにやっちゃった方が後々楽じゃね?」っていう発想からかなと思っているのですが、何かはっきりした理由を開発チームは言っていましたでしょうか。正直あんまり注意していなかったので、何かありましたらお教えください。
P.S.
先ほどの回答の中で、”Autometric Solution” と書いてしまいましたが、”Astrometric Solution” の誤りでした。お詫びして訂正します。
2022年10月13日 17:54 #10500てぐみんゲスト丹羽さん、蒼月城さん、
丁寧な解説ありがとうございます
参考にしてやってみます
2022年10月13日 21:36 #10524Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスターてぐみんさん、蒼月さん、
PixInsightのフォーラムでWBPPにAstrometric Solutionを実装した理由を質問をしてみました。WBPPのチームにも参加されているAdam Blockさんから回答をいただきました。蒼月さんのコメントのとおりAstrometric Solutionは画像には影響を与えないとのことです。
https://pixinsight.com/forum/index.php?threads/astrometric-solution-in-wbpp.19381/
私はAstrometric Solutionで作られたモデルが、Image Registration(位置合わせ)のDistortion Correction(歪み補正)に使われ、歪み補正精度と速度が上がると勘違いしていましたが、そういうことではないようです。失礼しました。後から読む方が混乱するといけないので、最初の回答も修正しました。
フォーラムの回答をまとめるとこうです。
- Astrometric Solutionにより、座標情報、焦点距離その他は画像ファイルに書き込まれ、WBPPの後に実施する各種処理で使用することができる
- 情報はフレーム間でコピーされている。少しの不正確さが発生するので、より精度をたかめるにはもう一度Image Solverを実行する必要がある。
- 現在のWBPPではAstrometric Solutionの情報は使っていない
- 近日中のアップデートでは、WBPPでも使用するようになる予定。
2022年10月13日 22:43 #10526蒼月城ゲスト丹羽さん、お疲れ様でした。
私のようにモザイクを人間には、最終的に astrometric registration までやってくれるようになると理想的と言えます。ただ、別のプロセスなりスクリプトなりでできればいいんであって、何でもかんでもWBPPに組み込まなくても良いんですけどね。それをやるくらいなら next DBE を早くなんとかしてくれと。(笑)
それはそうと、コメントって後から修正できるんですね。ゲストでもできるんですか?それとも、キーマスターだけの特権ですか?
2022年10月13日 23:07 #10531Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター私も先日、初めて3枚以上のモザイク(アンタレスの8枚パネル)をしました。広い範囲になってきますし、歪みも出てくるのでなにかAstrometricな位置合わせがあると良いのかもしれませんね。
WBPPは便利ですが、大きくなりすぎな感もありますね。私は長時間露光するので、全部入りのMacBook Pro Maxで処理に20時間かかりますw
修正は管理者権限でログインしてデータを直接修正しました。普段はやらないのですが、今回は後から読んだ人が最初だけ読んで混乱するといけないので修正しました。コメントくださっている方には公開していないことをご了承くださいませ。
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