勾配補正(光害除去)について 2024.08.06 検索: このトピックには5件の返信、1人の参加者があり、最後にMasahiko Niwa/丹羽雅彦により8ヶ月、 1週前に更新されました。 6件の投稿を表示中 - 1 - 6件目 (全6件中) 投稿者 投稿 2024年3月19日 23:43 #19655 米倉裕之ゲスト こんばんわ、いつも楽しく拝見させていただいております。 バックグラウンド補正について、Starnet等で星を除去した物に対してABDやDBEなどの 処理を行うのはアリでしょうか? 星が多いと中々うまい具合に打点ポイントが確保 できないのですが、Starnetで星無し画像にしたものを処理すると比較的うまく勾配が 除去できるような気がしています。 メリットとデメリットなどもご教示いただければ と思います。 よろしくお願いいたします。 2024年3月20日 13:21 #19661 Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター 米倉さん 私は星の除去画像にABE/DBEを試したことはないのですが、理屈の上からは問題ないと思います。 また星が多いときに星がかかった状態で打点をしても、ある程度ならば実はそれほど問題にはならないです。Tolerance設定により「中央値よりも外れたデータは除去する」ためです。ただ除去されすぎるとサンプルとして少なくなるので、星は避けています。 2024年3月20日 14:01 #19663 米倉裕之ゲスト ご見解いただき、ありがとうございます。 標準レンズや中望遠までで天の川などの星の密集ポイントをとると、どこも微光星で埋め尽くされているのと、暗黒帯もあって、そもそもどこが背景かよくわからなくて困っておりました。 Toleranceを大きくするなど色々と試して見たいと思います。 2024年3月20日 14:21 #19664 Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター 米倉さん こちらにもコメントしたのですが、星雲など天体がある場所に打点することも有効な場合もあります。 https://masahiko.me/forums/topic/%e8%83%8c%e6%99%af%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/#post-19662 とくに暗黒帯の中に打点すると、情報が引かれた結果、黒一色だった暗黒帯に濃淡が浮かんでくることもあり、私は結構そのテクニックを使って暗黒帯の構造をだしています。 たとえばこちらのさそり座は左上の暗黒帯部分に打点した結果、黒潰れした部分に構造がでました。 https://masahiko.me/colorful-scorpio/ このさそり座は背景と言える場所がないので打点は苦労していまして、DBEだけで実は数十回くらい実験しました(笑)。 DBEはルールを決めるというより、何度も試してみるのが良いというのが実感です! この返信は8ヶ月、 1週前にMasahiko Niwa/丹羽雅彦が編集しました。 2024年3月20日 16:09 #19670 米倉裕之ゲスト 詳細解説いただき、大変参考になります。 それにしてもアンタレス付近の写真素晴らしいですね。 私も何度か撮っていますがこんなに色が出たことはありません。 いったい何時間くらい露出されたものなのでしょうか? 私は撮影も処理もまだまだですが、もう少しすると定年退職なので余生はじっくり取り組んでみたいと考えています。 ありがとうございました。 2024年3月20日 16:50 #19677 Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター 米倉さん 天体撮影はいろいろな楽しみ方ができますし、時間があれば画像処理もじっくり取り組めますよね。 これはチリに設置した望遠鏡で撮影しています。日本では低い空のさそり座も、チリでは天頂近く昇ります。東からまっすぐ上に昇り、西に真っ逆さまに降りていく感じです。そのためかなり有利な条件ではあります。 撮影は2×4の8枚モザイクのため全部で132時間露光しています。 投稿者 投稿 6件の投稿を表示中 - 1 - 6件目 (全6件中) トピック「勾配補正(光害除去)について」には新しい返信をつけることはできません。