返信先: 星あり、星なし画像の合わせ方

#20524
蒼月城
ゲスト

こちらに StarXTerminator についての質問が来ていると伺ってやってきました。

ご質問に対する回答はほぼ丹羽さんの仰る通りなので重複する点も多々ありますが、ご容赦ください。

スクリーン合成(ブレンド)というのは、Photoshop や Affinity Photo などのフォトレタッチソフトで2つの画像をブレンドするときのひとつの方法としてよく用いられます。2つの画像AとBをスクリーンブレンドするときは

1 – ( 1 – A ) * ( 1 – B )

で計算されます。上式を展開すると A + B が出てきますから、足し算と似てはいますが、足し算と決定的に違う点があります。

足し算( A + B )の場合は、ピクセルの値が1を超える(飽和する)場合がありえます。画像である以上ピクセルの値は0以上1以下でなければならないので、1以上になった場合は強制的に1にされてしまいますし、マイナスになった場合は強制的に0にされてしまいます。つまり、ここで画像の情報が失われてしまいます。

それに対して、スクリーンブレンドの場合は、どんな画像をブレンドしても必ず0以上1以下になります。ですから、スクリーンブレンドは情報の損失がないブレンド方法というわけでして、フォトレタッチソフトでブレンドモードとしてよく使われるのには、こういう理由もあるんですね。

なお、蛇足ではありますが、実は今、StarXTerminator の使い方や使用上の注意点等を解説する動画(APTips030)を作っているところでして、まさにこの辺の話も織り込む予定でいます。近日中に YouTubeにアップする予定ですので、よろしければそちらもご覧いただけると、一連のご質問の内容もすっきり納得していただけるものと思います。

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