数十〜数百枚の撮影したデータから、PixInsightのIntegration (画像の重ね合わせ)に採用するデータを選ぶにはBlinkが便利です。Blinkは最初「地味な機能だなあ」と思ったのですが、これがなかなか便利です。
メニューのProcess – ImageInspection(もしくはAll Processesでも名前が短いので簡単に見つかります)のBlinkを起動すると下記の画面が起動します。
真ん中下のフォルダアイコンを選択して、データを読み込みます。読み込んだデータはAuto Stretchされますが、不十分なことが多いので真ん中上のストレッチするボタンを押してさらに見やすくします。上がHitogram Transformation、下がSTFです。HitogramTransformationの方が良く効くことが多いので最初に上のボタンを押すのをお勧めします。
Blink Screenを見ながら、星が流れていないか、人工衛星や飛行機が映り込んでいないかなど確認しデータの採用、不採用を決定します。不採用データはチェックを外していきます。採用・不採用が決定したら不採用データを他のフォルダに移動させます。例えばBadという名前のフォルダを使り、移動ボタンを押してBadフォルダを移動先に選択します。このときチェックされていないデータが移動される・・という言いたいところですが、そうではなく移動させるデータをControlやShiftを押しながら選択しておく必要があります。チェックボックスはどうやら備忘録的な存在のようです。便利なのか不便なのか分かりません・・他の用途をご存じの方がいらしたらお教えください!
ともあれ、大量のデータを選別するのにとても便利なツールです。再生ボタンを押すことで自動で切り替えをすることもできます。