横浜で開催されたCP+2025に参加してきました。私にとってはCP+2023から数えて3回目の参加です。普段ネットだけでコミュニケーションしている方にリアルでお会いできたり、これまであまり接してこなかったカメラ界隈の方とお話できたり、とても楽しい時間でした。
今年のCP+ではサイトロンジャパンのブースでセミナーを担当しました。昨年までのCP+は気楽に楽しむだけだったのですが、短い時間のセミナーではありますが、今年は「ホストとして、ゲストの方に楽しんでもらおう」という気持ちを強くして臨みました。

新型アストログラフ SJH-75UF
セミナーのひとつめはサイトロンジャパンが開発中のアストログラフSJH-75UFです。

(出展: https://x.com/blapan_scope/status/1896033484290011435?s=61)
このセミナーは、私にとって話しやすいものでした。というのも、昨年末よりサイトロンジャパンから鏡筒をお借りして撮影をしているうちに、私はこの鏡筒をすでに愛しはじめていたのです。名前を機材に貼り付けて「もう、うちの子だよ」とも言っていました。

私は機材の専門知識がそれほど豊富ではないので、今回のセミナーは機材の多角的なレビューというよりも、「自分が使いたいか」という視点でお話をしました。このアストログラフには、所持する喜びも、撮影する楽しみも、画像処理するワクワク感も、多いにあったので、素直にそんな気持ちを伝えることができたと思います。
アーカイブはこちらです。お時間あるとき、ぜひご覧ください!
ありがたいことにたくさんの方にお話を聞いていただきました。私の書籍「PixInsightの使い方」の応用編についてもご質問をいただきました。出版を急ぎます!
会場には推し活も登場しました。全国に7万人いると言われている(推定)、たの天女子のみなさんです。

(出典; https://x.com/tenmonreflexion/status/1896046515749302344?s=46&t=WDu-7fRInfIkzolgf5IhwQ)
VESPERA II
ふたつめはフランスVaonis社のスマート望遠鏡VESPERA IIです。
スマート望遠鏡は、いまたくさん発売されています。そんな中でもVESPERA IIは高画質で画像処理が楽しい。ある意味で私よりの製品です。そんな画像処理の楽しさを中心にお話をしました。
セミナーで披露したのはVESPERA IIで撮影したオリオン大星雲です。PixInsightで画像処理を実演しました。

とても美しく、すごいオリオンです。もう、こうなると、本格的な機材で撮影したオリオン大星雲と同じレベルですね。会場には開発したVaonis社の方もいらしていたので、セミナー中に「センサーが回転する機構」をおねだりしました。これができると視野回転がなくなるので、赤道儀クラスの写真になります。Vaonis社の方の話では機材が大きくなってしまうのが難しいところだそうです。でもきっと開発してくれるでしょう。
スマート望遠鏡をきっかけに天文の世界に興味を持つ方が多くなると思うので、もっと天文の楽しさを伝えることと、その興味を持ち続けてもらう工夫についても、お話ししました。

(出典: https://x.com/blapan_scope/status/1896096270235893935?s=46&t=WDu-7fRInfIkzolgf5IhwQ)
ぜひアーカイブをご覧ください!
セミナーの合間には、あちこち会場をみてまわりました。
CP+2025会場をうろうろしました
天文にはズッポリの私も、カメラ界隈にはあまり詳しくありません。良い機会なので、ブースをくまなく探索しました。

大手メーカーのブースの新製品を楽しんだ後に、小さなブースを見てまわりました。とくに目を引いたのは、プリントや製本をする会社のブースです。
一昨年に個展をした私は、プリントにはとても気を使っていて、興味があります。いろいろな紙であったり、金属素材へのプリント、アクリルを使った加工など、たくさんの会社の技術を興味深くみてまわりました。また写真集のブースもあり、写真集を出すという妄想をし始めています。
CP+の会場に展示された作品は、花や鳥、山などの風景が多かったようです。残念ながら星の写真はマイナーでした。しかし「花鳥風月」という言葉があるように、月、もう少し拡大すると星や宇宙は美しい自然の代表選手。少しずつ、天文ファン層を増やしていきたいと感じました。
新月開催だった今年のCP+ 2025。いつの日か「CP+は満月期に開催する」ことが常識となるために、私も動きます。