へたくそな私のフラット補正。画像処理のとき盛大なかぶりにいつも苦しむのはフラットがあっていないからなんでしょう。スカイフラットもお部屋フラットもうまくできない。そんなフラットとの戦いに終止符を打つべく、フラットボックスを作りました。
じゃ〜ん。

こんなふうに使います。
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結果はどうでしょうか。

撮れているようです。明るさの調整は電圧を変更できるACアダプターを使っています。一番低い電圧にするとちらつくため、少し電圧をあげる必要があり露出時間が0.1秒程度になりました。あまり短い露出時間ではノイズの懸念があるので、できれば数秒は確保したい。どうしたものかと考えていたら、タカsiさんから「LeeのNDフィルターが良いですよ」と教えていただきました。舞台照明に使うものとのこと。早速アカリセンターで購入しELパネルの上に貼ってみました。私が購入したのは透過率が23.5%のフィルター。2枚重ねると露出3秒でヒストグラムが真ん中より少し左の良い位置にきました。
フラットボックスとは?
フラットボックスとは、LEDやELパネルの光を減光し均質化するために、白い箱に数枚のアクリル板をとりつけて光を通す小道具です。当初は簡易にフラットを撮影しようと思っていたのですが、近江商人さんの記事を拝見してがぜん作りたくなりました。
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自分でも作れそう。近江商人さんのフラットボックスリモート版の方はELパネルを使ったとあるので、私も真似をしてELパネルを調達しました。
設計図?はこちら。
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断面が正方形や丸ではなく長方形なのは、この方が光学的に優れた性能となるから・・ではなく、さりとて行燈に対するオマージュ・・でもなく、単にELパネルとアクリル板がA4サイズだったからです。それでは制作方法を大公開です。
準備するもの
部材は次のものを用意します。私が購入した部材のリンクも貼っておきます。
- ELパネルもしくはLEDパネル
- 減光用のACアダプター
- 乳白色のアクリル板2枚
- 白いプラスチックダンボール 2枚
- 白いガムテープ
- 両目テープ
- Lee Filters 減光フィルター 210 0.6ND 1枚
ELパネルはドキドキしながら初めてAliExpressで買いました。AliExpressはとても面白い。玉石混交、なんでもあります。通関で時間がかかったものの2週間ほどで到着しました。減光のための可変抵抗の回路を作る自信がなかったので、電圧を変更できるACアダプターを購入しました。
つくりかた
まず設計図にしたがってプラスチックダンボールを切ります。カッターと定規を当てて簡単に切ることができます。怪我をしないようにご注意!変な色が混じっているのは、白色とともに間違って半透明のプラスチックダンボールを買ったからですw
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裏側にアクリル板取り付け用の小さいパーツを、両面テープで貼り付けていきます。
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アクリル板を挟み込みながら組み立てていきます。

プラスチックダンボールはガムテープで止めていきます。
ELパネルにNDフィルターを2枚重ねてセロテープでとめます。最後にアクリル板が深く取り付けられているサイドにELパネルを取り付けて出来上がり。ELパネルも雑にセロテープで貼りました。
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右に赤く光っているのは電圧調整可能なACアダプターの電圧表示です。
なかなか上手に作ることができたとご満悦。実践投入が楽しみです!
現在は・・・(2024.1.8追記)
こちらの記事にたくさんのアクセスをいただいているので、現在の使い方を書いておきます。
いまは遠征地にフラットボックスを持ち込み、薄明がはじまったらフラットを撮影しています。ELパネルはRGBのバランスがよくなかったため、LEDのトレース板を光源に使っています。
このフラットボックスを使い始めてからは、フラットはバッチリ合うようになりました。カメラがゴミだらけで撮ったフラットに影がたくさん写ってしまったときも、問題ありません。作成に一手間かかってしまいますが、フラット補正に悩んでいる方は本当にお勧めです。