返信先: WBPPのPlate solvingエラーについて

#10421
蒼月城
ゲスト

こんばんは。

たまたまこのサイトを拝見したらこのご質問を見かけたので横から恐縮ですがお答えしますと、

WBPPの Lightsタブに “Autometric Solution” というチェックボックスがありますよね。これは、Registration(位置合わせ)の前(だったと思いますけど)に Registration referenceの画像に対して plate solving を実行するというオプションです。(Plate solving というのは、その画像がどこを写した画像なのかを解析する「座標解析」のことです。)

これにチェックが入っていると plate solving が行われるのですが、この処理には以下の初期情報が与えられていないといけません。

・対象天体のだいたいの座標(赤経・赤緯)

・だいたいの撮影日時

・光学系の焦点距離(mm)

・カメラのピクセルサイズ(μm)

画像がFITSファイルであれば FITSヘッダーに埋め込むことができるので、撮影時にこれらの情報を埋め込んでいれば何もしなくても良いのですが、てぐみんさんのこのケースでは、上記の情報のうちどれか(あるいは全部かも)が埋め込まれていなかったんですね。それで plate solving に失敗したというエラーが出たんです。

このとき、WBPPの  “Autometric Solution” の下の “interactive in case of failure” にもチェックが入っていると、plate solving が失敗したときに ImageSolverスクリプトの設定画面がポップアップされます。ここで上記の情報を入力してOKボタンを押せば、plate solvingが実行されます。Cancelすれば plate solving は実行されません。ただ、plate solving は前処理に必須の処理ではなくオプションの処理なので、plate solving が行われなくても(画像の位置座標がわからなくても)WBPPは integrationまでやって画像を作ってくれますのでご安心ください。

Plate solvingを最初からさせたくないのであれば、 “Autometric Solution” のチェックを外してWBPPを実行してください。画像の座標が解析されるかされないかだけの話であって画質には関係ありませんので、それでも構いません。

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