2024年12月12日 14:01
#22259
蒼月城
ゲスト
だいこもんさん
SPCCは white reference で指定したものが白くなるように R:G:B の増幅比率を変えます。つまり、LPS-D1を通して白い紙を見たときに白く見えなくても、その白い紙が白く見えるように調整することになるので、そこは問題ありません。ただ、データが無い波長域があるので、白以外の他の色が少し変わることになります。
私が言いたかったのは、「SPCCしたとしても、フィルターが違えば、見慣れた色合いからはどんどん外れていく」ということで、皆さんにはそういう認識を持ってもらいたかったんですね。SPCCに間違った期待をしてはいけない、ということです。
岡田さんの写真の場合、馬頭星雲に関しては、あれがLPR-Nフィルターで撮った写真をSPCCしたときの結果としてある程度正しいように思えます。ただ、M33に関しては、渦巻銀河の平均的な色を白とするように調整しているのにあれほど渦巻銀河が赤っぽくなるのは少しおかしいと言えばおかしいです。疑わしいのはやはり R:G の white balance factor だろうと思いますので、そこを改善できれば、もう少し違った色あいになるんじゃないかと思っています。それでも、一般的によく見るようなM33とはまた微妙に違う結果にはなるでしょう。