返信先: ブロードバンドフィルターを使ったLRGBHa合成について

#7927
Masahiko Niwa/丹羽雅彦
キーマスター

本を購入くださったのですね!ありがとうございます。

デュアルバンドフィルタの合成は面白いテーマですね。
記載された方法は、この数式で得られた画像をRGBに加えるという理解で正しいでしょうか。その方法ですと、良い結果を得られないように考えています。

ナローバンドの情報をRGBに加えるのは、色情報を増やして解像感を増すのが目的かと思います。私が疑似AOO法で説明した方法は、デュアルバンドフィルターの後ろにカラーカメラをつけていますので、デュアルバンドフィルターで得た画像を、RGBに分解できます。そのRGB別の画像を使って、Ha、OIII画像を疑似的に作り出しました。

一方で、モノクロカメラのフィルタにデュアルバンドフィルターを使った場合は、フィルターの後ろが直接モノクロカメラのセンサーになるので、RGB別の画像を得られず、モノクロの単一画像になります。そのため、HaとOIIIの分離ができず単色になるわけです。
RGB別に0.47, 0.27, 0.26をかけると、同じ画像に対してRGB別の比率がかかるので、今回の比率ですと茶色い単色の画像が得られます。それを元のRGBにブレンドするとHa, OIII領域が同様に茶色に加色されるだけになると考えました。

5穴ですと私ならばHaを使い続けると思います。ナローバンドはバンド幅が狭いため、コントラストが高い画像が得られます。それがRGB画像にブレンドするメリットの一つです。通常ナローバンドフィルターは、バンド幅が3nm〜7nmのと小さいので高いコントラストをもつ画像が得られるので、RGBや Lに合成する意味があると思います。しかしデュアルバンドフィルターは数十nmですので、それならばカラーフィルターのまま使っていても良いかと思いました。

しかしデュアルバンドフィルターによるブレンドが検証ができている訳ではないので、もしかしたら良い方法があるのかもしれません。

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