返信先: 子午線反転前後で光条が合わないのをPixで何とかしたい

#9519
Masahiko Niwa/丹羽雅彦
キーマスター

近江商人さん、こんにちは。
こちらでは初めてですね。質問ありがとうございます。
2つ方法を考えてみました。一つ目の方が精度が高いと思います。

以下、反転前の画像をA、反転後をBとします。Bの光条を消すのが目的とします。

(1) Pixel Rejectionを使う方法

Image Integrationをするときに人工衛星の軌跡などを消す機能を応用することを考えました。
Image IntegrationのPixel Rejectionは、雑に言うとピクセルごとの輝度の平均値から外れたものを除外します。人工衛星の光は、ない場合に対してそこのピクセル輝度が高いので除外するわけです。

ここでBの方のsubframeをたとえば10個のグループにわけます。B1, B2, B3..とします。Aが100枚、Bが100枚とすると、B1, B2, B3..は10枚ずつです。AとBの200枚をそのままIntegrationするとAとBの光条がそのまま採用されますが、AとB1をIntegratonすると、Aの100枚に対してB1が10枚で1/10なので、Bの光条のあった部分の輝度の平均値がAに近い値になり、結果としてB1の光条が外れ値として除去されると考えました。人工衛星の軌跡が消されるのと同じ理屈です。

こうして、できた10枚のマスターファイルを、再度、Image Integrationします。2回に分けてIntegrarionすると統計上のロスはありますが、以前の質問コーナーに書かれていた方の話ですと、それほど変化はなかったそうです。
https://masahiko.me/forums/topic/local-normalization%ef%bc%88ln%ef%bc%89%e3%81%ae%e3%83%ac%e3%83%95%e3%82%a1%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

(2) マスクを使う方法

(1)がうまく行かなかった時の次善の手段で考えました。

A、BそれぞれでImage Integrationしたデータを、masterA、masterBとします。まず二つのmasterをLinerFitで輝度を揃えます。

次にPixel Mathで、(masterB – k*masterA)としてkをうまく調整すれば、Bの光条だけ抽出できるように思います。

その抽出した光条を強調したりなど加工してマスクにしてmasterBに適用し、masterAの画像を流し込みます。流し込むのはPixel Mathで(master A)とだけ書くと、マスクがかかっていない部分が置き換わります。

すると光条部分がmasterAに置き換わるように考えました。

私の頭の中ではうまくいっているのですが、どうでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました