でも よかったさん、ご質問をありがとうございます。
私は一つのカメラの画像をWBPPを使っていましたが、貼っていただいたスクリーンショットを拝見すると、異なるカメラの画像でも、Dark、Flatはそれぞれカメラごとに対応したDark、Flatを正しく適用できるのですね。これは便利です。勉強になりました。
WBPPを実行すると、貼っていただいた3つ目の画像のようにL画像とRGB画像ができます。これは位置合わせは済んでいますが、LRGB合成はまだ行われていません。最後の画像で斜めになっているのは位置合わせの結果です。
LRGB合成はストレッチを済ませたノンリニアフェーズで行う必要があります。以下に手順を書きますね。
◼️リニアフェーズの処理
L画像とRGB画像に対して、それぞれABE/DBEでかぶり取り処理や、RGB画像については色合わせもします。またDeconvolutionなどリニアフェーズに実施する処理はこの段階で実施します。
◼️RGB Working Space
RGB画像にはRGBWorking Spaceという処理でRGBの比率を1:1:1にしてください。見た目には変わりませんが、内部的にL画像を作り出すときの比率を指定します。通常のカラーカメラで撮影した場合に、Gの割合が多いことがあるのでこれを実行しておきます。上述したようにこれはL画像を作り出す時のパラメータですので、見た目に影響はありません。LRGB合成の前ならばいつやってもオッケーです。RGBWorking Spaceで1をRGBに入力すれば大丈夫です。
◼️ストレッチ
個別にストレッチします。その時、L画像とRGB画像はほとんど同じくらいの明るさにストレッチしてください。RGB画像に対して、Ctrl + Shift + LをするとRGB画像に対するL情報が見れるので、それとL画像が同じくらいの明るさくらいになるように調整してください。Histogram Transformationでヒストグラムの形を近くするのも有効です。
◼️LRGB合成
LRGBcombinationを起動して、L画像を指定します。RGBはチェックをオフにします。これをRGB画像に適用します。繰り返しになりますが、LRGB合成はストレッチ済みの画像で実行してください。
詳細なフローはこちらを参照ください。わからないことがあったら、お気軽にご質問ください!
https://masahiko.me/pixinsight-lrgb-flow/