広角レンズで分子雲撮影について

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  • #24420
    ディープスカイ
    ゲスト

    niwaさん

    毎度お世話になります。

    また質問です。

     

    釣り針星雲の広大な画角を6~10枚のモザイクで撮ってもいいんですが、2枚ほどでお手軽に納めたく

    広角カメラレンズを買い増ししました。

    (Nikonのレンズは外した状態だと全閉絞りのため絞りを調整できるレンズを購入)

     

    なおシステムは、

    ・カメラ:ASI071MC Pro

    ・赤道儀:Vixen SX2WL

    ・レンズ:Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S(買い増し)

    ・ガイド:ASI120MMmini(40mm/160mmf4)

    ・ASIAIR Plus

     

     

    質問1 プレートソルブできない

    広角過ぎて、ピント調整がうまくいかず。

    ただバーティノフマスク(FMA180Pro用)も使えないので、星が一番小さいところで合わせました。

    Previewモードでのプレートソルブは星が50個ほど確認でき成功するのですが、なぜかPlanのプレートソルブは失敗します。星が10個以下しか確認できないよう。

    やはりピントの問題でしょうか?

    広角レンズだとASIAIRのFocusくらいしかないでしょうか?

    実はASIAIRのFocusは使用したことがなくいつもバーティノフマスクでピント合わせしています。

     

    質問2 カメラレンズのカブリ?

    ひとまずプレートソルブはできた体で、Planは諦めて、そのままの画角でAUTORUNで撮影開始。自宅2階のベランダのせいなのか2回とも、なぜかオートガイドも調子悪いため30s露光撮影しました。

    オートガイドをいろいろ調整していため30s×68枚=34分しか撮れませんでした。

    ただ、いろいろカブリ補正(GraXpert、ABE、DBE)しても下記のような感じになります。

    赤〇は、結露?のせいかと思いますが、全体的に大きい〇や、斜め線がでてきます。

    やはり以前からご指示頂いているFlatの問題でしょうか?

    実はあれからご指導頂いたアクリル板(乳白)とLEE Filter減光フィルター舞台版を購入し、LEDパネルでの撮影のその後は必ず成功しております。

    なので今回もASIAIRでFlatのauto露出1.2sで成功しているものと思っております。

    今思えば、以前も天体専用カメラ望遠鏡を買う前のD750+70-200mm/f2.8での撮影時も同様なカブリがでていた記憶があります。

    カメラレンズだとこんなものでしょうか? いかがなものでしょう?

     

    質問3

    こんな(30s×68枚・カブリ)状況化でも、無理やりPixinsightのGHSで何とかあぶり出してみました。全体を晒すとみっともないので下記の箇所です。

    たった30分でも分子雲が写っておりました。

    何とかして広角で撮り撮りたいのですが、このカブリはPixinsightで補正可能ですか?

    よろしくお願いいたします

    #24451
    Masahiko Niwa/丹羽雅彦
    キーマスター

    ディープスカイさん

    ◾️プレートソルブについて

    私はASIAIRを1−2回しか使ったことがなくあまり知識がないのですが、そのときは私もフォーカスが甘かったため、バーティノフマスクを使用しました。バーティノフマスクはフォーカスを精緻にできますので、使えるのであれば使ったほうが良いと思います。

    プレートソルブは理由がわかりませんが、Previewでできているのであれば、それでプレートソルブして望遠鏡が正しい方向を向いているようにも思うので、そのまま使っても良いと思うのですが、どうでしょうか。

    ◾️かぶり除去について

    赤丸の模様が不思議です。これはかぶり処理をする前からでていましたか?
    またProcessメニューのGradient CorrectionにあるGradient Correctionというプロセスを使うとどんな結果になりますか?

    できれば、かぶり処理をする前の画像と、実行後の画像を貼ってくださるとよりわかりやすくなりなす!

     

    #24453
    ディープスカイ
    ゲスト

    niwaさん

    >かぶり処理をする前の画像と、実行後の画像

    ◆MasterLight画像

    ◆GraXpert後

    ◆ABE(Subtraction)後

    こんな感じになります。

     

    >またProcessメニューのGradient CorrectionにあるGradient Correctionというプロセスを使うとどんな結果になりますか?

    ◆MasterLight画像にGradient Correction

    ◆GraXpert後にGradient Correction

    ◆ABE(Subtraction)後にGradient Correction

    となります。

    #24456
    Masahiko Niwa/丹羽雅彦
    キーマスター

    画像のアップロードをありがとうございます。

    Master LightやGradient Correctionの画像を見てみると、残念ながらそれほど写っていないので、これ以上の強調をするとムラが強調されて、最初の画像のようになってしまうのは仕方ないようにも思います。これは光学系というより撮影環境の問題のようにも思います。

    もし光害地でしたらナローバンドフィルターもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

    #24457

    ディープスカイさんこんばんは。だいこもんと申します。横から失礼します。
    ある程度の光害地で撮影されているとお見受けしましたが、釣り針星雲はかなりチャレンジングで結果が興味深いです。

    お悩みの背景ムラの補正について、50mmの標準レンズでの撮影であること、撮影地に光害が多いことを考えると、釣り針星雲をあぶりだすくらいの精度の高い補正はかなり、というか極めて難しいだろうと思われます。(フラット補正は、広角であればあるほど、さらに光害が強ければ強いほど、難しくなります)

    以下は期待度50%くらいでお聞きください。背景ムラの補正が上手く行かないときに私がやっている最終手段です。

    コチラのMasterLight画像を処理します。以下の手順です

    (1)MasterLightのクローンを作って、適当な名前(ここではselfFlatとします)を付けてください。
    (2)starnetなどでselfFlatの星消し画像を作ります。
    (3)(2)の結果をconvolutionプロセスでボカします。ボカシの大きさ(stdDev)は最大の250で良いと思います。
    (4)PixelMathで”maen(selfFlat)*$T/selfFlat”と入力し、三角マークをMasterLightにドラッグ&ドロップします。

    以上です。ひょっとすると(1)と(2)の間でABEをFucntionDegree=1で適用するのもアリかもしれません

    #24458

    もう一点、丹羽さんのおっしゃってますが、釣り針星雲を撮影されるなら、カラーセンサーにとりつけるdualBandPass系のフィルターを使用するのもオススメです。
    https://www.syumitto.jp/SHOP/OPT-EX-02.html

    #24476
    ディープスカイ
    ゲスト

    niwaさん

    だいこもんさん

    アドバイスありがとうございます。

    最初に記載しておけばよかったですが、

    ・一軒家自宅の2階ベランダで撮影しました

    ・田舎ですが確かに多少は光害はあると思います

    ・分子雲ですのでL-Ultimate(HaOiii)、L-eXtreme(HaOiii)は写らないのかなと勝手に判断してL-Quad-Enhanceで今回は撮影していました。

     

    機会があれば、L-UltimateやL-eXtremeやAskar Color Magic Super D1(HaOiii)・D2(SiiOiii)でも撮影をこころみます。ただ釣り針は天の赤道近辺なのでオートガイドがなかなか合わないです。

    広角のFlatは難しいんですね・・・そこが問題なのかもしれません。

    世に出ているCanon EOS6D + 135mmレンズで釣り針星雲画像を見て自分も試してみようと思ったんですが甘かったですね

    やはり30分のデータなのでこんな画像なんだと思います。

    普通は何十時間も撮らないといけない天体だとは思いますが、自宅もしくは近くの堤防で撮れることを期待し再チャレンジしていきます。

    また、FMA180Pro+ASI071MCProでのモザイクも合わせてやってみます。

    一旦は諦めます

    #24483
    Masahiko Niwa/丹羽雅彦
    キーマスター

    釣り針星雲の赤いHa輝線はナローバンドで写りそうです。白い分子雲部分はかなり淡いですね。私は釣り針星雲の撮影経験はありませんが、他の領域の分子雲は私も何度かチャレンジしています。やはりかなり淡いので、暗い場所で長時間狙ってやっと撮影できた感じです。

    でも画像処理の進化でもう少し簡単に写せるようになるかもしれませんね。

    また是非ご質問ください!

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