WBPP(FBPP)でのfailedについて

  • このトピックには14件の返信、2人の参加者があり、最後に猪又英夫により2時間、 10分前に更新されました。
15件の投稿を表示中 - 1 - 15件目 (全15件中)
  • 投稿者
    投稿
  • #22613 返信
    猪又英夫
    ゲスト

    PixInsightを使用し始めた初心者です。今までWBPP(FBPP)を使用していて問題なかったのですが、先日撮影したSH2-274メヂューサ星雲などいくつかの星雲の処理を行うと、下記のように

    unable to fin ference frame と表示されてしまいます。何が問題なのか教えていただけると助かります。

    #22629 返信
    猪又英夫
    ゲスト

    ステライメージ9で同じファイルをコンポジットした場合は問題ありませんでした。

    #22630 返信
    蒼月城
    ゲスト

    こんばんは。
    添付された WBPP Execution Monitor を見る限り、一応 21 枚のライトフレームを使って Integration(スタックのこと)はできているみたいなので、masterLight_xxxxx.xisf というファイルは出来ているんじゃないでしょうか。さらに autocrop も成功しているので、そのファイルも出来ていると思います。
    失敗しているのは、Local Normalization の reference画像を作るところですね。reference画像ができなかったので Local Normalization もできなかったということです。しかし、 Local Nomalization ができなくても、Integration はできるので、全体のoutputファイル(上記のマスターライトファイル)は出来ているはずです。

    気になるのは、なぜ LN の reference画像の作成に失敗したのかですが、それを知るには情報が少なすぎます。
    せめてログファイルだけでも提供していただければ(どこかに置いて「ここから取ってくれ」と言っていただければ)、どなたかがそれを見て、回答してくれると思います。
    ログファイルは、WBPP で Output Directory に指定したフォルダの下に logs というフォルダがあって、その下に xxx.log として格納されています。WBPPの実行日時がファイル名になっていますので、この現象が起きたときのファイルは特定できると思います。
    場合によっては、事象を再現させるために、WBPP にインポートした全ファイルが必要になるかもしれません。可能であれば、それらの画像ファイルもご提供いただけると、多くの方がダウンロードして見てくれるものと思います。

    #22632 返信
    蒼月城
    ゲスト

    追伸:

    私もいつもこちらの掲示板を拝見しているわけではないので、猪又さんからログファイル等のご提供があれば、他の有志の方が引き継いでくださることを希望します。

    #22633 返信
    Masahiko Niwa/丹羽雅彦
    キーマスター

    猪又さん、
    PixInsightの世界へようこそ。
    蒼月さんがおっしゃるようにログファイルを見るともう少しわかるかもしれません。

    よろしければ下記にWBPPを実行したフォルダの下のLogフォルダにあるファイルをアップロードくださいますか。2つのファイルがあると思いますので、両方アップロードください。

    https://drive.google.com/drive/folders/1uMH-U_MULG2Lh2BuX7M4urtXogz9oKka?usp=sharing

    蒼月さん
    ありがとうございます。

     

    #22748 返信
    猪又英夫
    ゲスト

    蒼月城さん、丹羽さん

    丁寧な回答いただきありがとうございます。

    LogファイルとWBPP にインポートした全ファイルをアップしました。

    Logファイルもどこを見れば良いのか等、教えていただければと思います。

    よろしくお願いいたします。

     

     

    #22761 返信
    Masahiko Niwa/丹羽雅彦
    キーマスター

    猪又さん

    最初に投稿いただいたスクリーンショットを拝見すると2つ問題がありました。

    (1) Local Normalizationが失敗
    (2) Integrationのときに65フレームがRejection

    アップされたログがFBPPのものだったのでLocal Normalizationが実行されていなかったため、私の環境であらためてWBPPを動かしてみました。無事にIntegrationできました。

    なぜ猪又さんの環境でうまくいかなかったかですが、ログと画像データを拝見するといくつか気になる点があります。下記の対応をして再度実行ください!

    (1) フォルダ名に日本語が含まれている
    PixInsightは日本語のフォルダ名、ファイル名を使うとエラーが起きやすくなります。英字のフォルダにデータを格納ください。

    (2) 不正な画像がある
    後半のデータで、追尾に失敗したデータがありました。そのような画像をWBPP/FBPPからのぞいてください。Blinkを使うと便利です。
    https://masahiko.me/blink/

    (3) Local Normalizationには星が足りない
    Local Normalizationについて検知する星の数が足りないので、エラーが発生していました。そのようなときはLocal NormalizationのパラメータをPSF Flux EvalからMultiScaleに変更してみてください。Local Normalizationの歯車マークを押した画面で設定できます。

    わからないことがあればお気軽にご連絡ください。

     

    #22768 返信
    やまぎし
    ゲスト

    猪又秀夫さん、丹羽さん、蒼月城さん

    はじめまして、やまぎしと申します。
    →丹羽さんには、第一回の「楽しい天体観測オンラインセミナー」にてお世話に成りました。

    さて本題ですが、私も先日来から同様のエラーに遭遇しておりましたが、下記Pixinsight/Forum記事を
    参考にして、問題解決しました。
    猪又秀夫さんのlogを拝見すると、Windows環境と思われますので、一度試してみてください。

    WBPP Failed LN reference generation?
    https://pixinsight.com/forum/index.php?threads/wbpp-failed-ln-reference-generation.19122/

    補足(私のエラー要因予測):
    Windowsのファイルシステムには、ドライブ名から始まりファイル拡張子(この場合.xif)までのフルパス
    ファイル名文字数に「半角で256文字」という制限が有ります。
    漢字(全角)の場合は、漢字(全角)一文字は半角2文字と成ります。
    一方で、Pixinsightはかなり長い文字数のファイル名とサブフォルダー名を作製します。
    且つ、WBPP/LN reference generationプロセス時には、WBPP(FBPP)出力フォルダーのRegisterdフォルダー
    のサブフォルダー下に通常より深い「ln_reference_frame_data」を作製します。
    従って、LN reference generationプロセス時には、この文字数分だけフルパスファイル文字数が増えて
    256文字数制限に引っ掛かり、Local Normalization の reference画像が書き込めず、エラーに成っている
    と思われます。
    →Elapsedが0msでfailedとなり、一瞬でエラーに成っています。

    私の対策内容:
    以前は、WBPP(FBPP)の出力フォルダー文字数を短くしていました。
    今回は、レジストリを変更しました。
    →エラーが発生しなくなりました。
    また、WBPP(FBPP)のRUNボタンを押下後に現れる「Diagnotic Messages」に【256 Charactor云々】という
    Warningも出なくなりました。

    #22772 返信
    Masahiko Niwa/丹羽雅彦
    キーマスター

    やまぎしさん

    セミナーではありがとうございました。また情報をありがとうございます。
    256文字の制限の可能性は高そうですね。256文字制限はLocal Normalization以外にも至る所にあるので、フォルダパス名を短くするかレジストリの書き換えが必要ですが、レジストリは壊す危険性があるので、フォルダパスをシンプルにするのがよさそうです。

    #22910 返信
    猪又英夫
    ゲスト

    やまぎしさん、丹羽さん、蒼月城さん

    対処法を教えていただきありがとうございます。

    「フォルダパス名を短くするかレジストリの書き換えが必要ですが、レジストリは壊す危険性があるので、フォルダパスをシンプルに」

    でフォルダーパス名をシンプルにして対処しましたが、FBPPをRUNさせる前に「Diagnotic Messages」上で「Warning: Cannot create files with a path longer than 256 characters. This is a limitation imposed by the operating system and can cause the failure of one or more steps.
    Ensure that you remove this limitation by properly configuring your operating system settings.」と相変わらずでてしまいます。別のNGC7635でも確認しましたが上手くいきません。ちなみに、ステライメージ9ではコンポジットは問題ありません。

    Logを下記にアップしますので、まだ何が問題なのか教えていただければと思います。

    https://drive.google.com/drive/folders/1uMH-U_MULG2Lh2BuX7M4urtXogz9oKka?usp=sharing

    また、レジストリーの変更をする対処法が操作がわからず、実行していません。操作の詳細を教えていただければありがたいです。

    #22920 返信
    蒼月城
    参加者

    猪又さん、こんばんは。

    今度は FBPP ですね。アップされたというログを拝見しましたが、このログを見る限り、FastIntegration の align(つまり位置合わせ)で失敗していますね。少なくとも 256文字制限は関係なさそうです。
    FastIntegration はあまり細かいログを出力しないので、どうして位置合わせに失敗したのかまでは不明ですが、「フレーム間のズレが小さいこと」など前提条件が結構厳しいので、色んな可能性が考えられます。
    そこで google drive にアップされていたサブフレームも拝見したのですが、残念ながら、このログで処理していたサブフレームとアップされているファイルが違っていました。また、ダークもフラットもなかったので、実データを用いた検証は全くできませんでした。

    ただ、それでも、気になる点が2つあります。

    まず、アップされていた画像(ログで処理していたデータとは違いますが)を見ると、星が二重に写っていたり、大きく流れていたりするフレームが多数見受けられました。このログで処理していた NGC7635 のライトフレームの中にもそういったフレームはなかったでしょうか。もしあれば、それらを外して FBPP してください。

    それから、ログを見て気づいたのですが、フラットフレームのキャリブレーションの際、10ミリ秒のフラットフレームに対して 60秒のダークが適用されていますね。私自身にはそのような経験がないので憶測ですが、このようなフラットフレームでフラット補正してしまうと、ライトフレームにホットピクセルの痕跡のようなものが残ってしまうことが考えられます。

    キャリブレーション後のライトフレームにホットピクセルが多数残っていると、それに騙されて位置合わせが正しくできなくなることがありまして、これは FastIntegration でも同様です。
    そこで、フラットと同じ露光時間のフラット用ダーク(ダークフラット)を取得して前処理したらどうなるでしょうか。フラットの露光時間が10msであれば、バイアスでも代替できるはずです。

    それでもアライメントに失敗するということであれば、FBPP では FastIntegration のパラメータを変更することはできないみたいなので、WBPP で処理してみてください。

    #22924 返信
    Masahiko Niwa/丹羽雅彦
    キーマスター

    猪又さん

    SH2-274とNGC7635の二つの話がありますね。

    (1) SH2-274について

    >「Diagnotic Messages」上で「Warning: Cannot create files with a path longer than 256 characters. This is a limitation imposed by the operating system and can cause the failure of one or more steps.
    Ensure that you remove this limitation by properly configuring your operating system settings.」

    上記のエラーがでているのは、SH2-274の方ですね。こちらはLightファイルをが置いてあるフォルダのパスが長かったのですが、それは置き場所を変更されましたでしょうか。

    (2)NGC7635について

    これはRegistrationに失敗しているので、蒼月さんがおっしゃっているように、Flatで失敗している可能性もあります。蒼月さんコメントのようにDarkを撮り直す(もしくはBiasを使う)か、Dark, Flatなしで実行したらどうなるでしょうか。

    丹羽

    #22926 返信
    やまぎし
    ゲスト

    猪俣さま、丹羽さま

    「Diagnotic Messages」上で表示されるWarningをgoogle翻訳に掛けるとこんな
    和訳に成ります。

    ==google翻訳結果開始=============
    警告: パスの長さが 256 文字を超えるファイルを作成することはできません。これはオペレーティング システムによって課せられた制限であり、1 つ以上の手順が失敗する可能性があります。
    オペレーティング システムの設定を適切に構成して、この制限が解除されていることを確認してください。
    ==google翻訳結果終了=============

    すなわち、
    ・Pixinsightは長いパスのファイルを作成するので、256文字を超える場合は
    Windowsの制限に引っ掛かり、ファイルを作成できません。
    ・パスの長さが256文字を超えない様にファイル名&パス名を短くするか、
    レジストリを変更するなどして、Windowsの制限を回避してください。
    と言うことです。

    この警告は、Windowsの256文字制限設定を毎回チェックしていて、これから実行する
    WBPP(FBPP)が256文字以下の場合でも、表示される仕様の様です。
    私も、レジストリを変更するまでは、毎回このWarningが出ていました。

    よって、パス長さが256文字以下で、WBPP(FBPP)がエラー無く実行されるようで
    あれば、この警告は無視すれば良いと思います。

    一方で、この警告を消したいという場合は、レジストリ変更が必要と成ると思います。

    256文字制限対応方法については、
    ディープスカイさん投稿の「WBPP Bad frame量産」
    にも紹介されていますが、Microsoftのドキュメントはこちらに成ります。
    Maximum Path Length Limitation
    https://learn.microsoft.com/en-us/windows/win32/fileio/maximum-file-path-limitation?tabs=registry

    ちょっと長く成りますが、参考までに、私の実施したレジストリ変更手順を紹介します。
    ※1,以下の事例は、Windows10の場合です。Windows11はまだアップデートしていないので
    判りません。。
    ※2,本来は、事前にレジストリのバックアップを取った方が良いのですが、私は省略
    しています。
    ※3,お決まりの文言ですが、レジストリ変更は自己責任と成ります。

    1,Windowsスタートボタン上で、マウス右ボタンをクリック。
    2,「ファイル名を指定して実行(R)」を選択。
    3,「ファイル名を指定して実行」タブの名前(O):欄に regedit と入力し、
    OKボタンを押します。

    4,レジストリエディターが開いたら、HKEY_LOCAL_MASHINEをダブルクリック
    または、>を左クリックし、サブフォルダーを表示させます。

    5,HKEY_LOCAL_MASHINE直下のSYSTEMをダブルクリック又は >を左クリックして
    サブフォルダーを表示させます。

    6,HKEY_LOCAL_MASHINE\SYSTEM直下のCurrentControlSetをダブルクリック
    又は >を左クリックしてサブフォルダーを表示させます。

    7,HKEY_LOCAL_MASHINE\SYSTEM\CurrentControlSet直下のControlをダブルクリック
    又は >を左クリックしてサブフォルダーを表示させます。

    8,レジストリエディタの左画面(ツリー)をスクロールさせて、
    HKEY_LOCAL_MASHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control直下のFileSystemをクリック。

    9,レジストリエディタ右画面の LongPathsEnabled をダブルクリック。

    10,DWORD(32ビット)値の編集ウインドウが開くので、値のデータ(V):を書き換えます。
    デフォルト:0
    書き換え後:1
    11,DWORD(32ビット)値の編集ウインドウのOKボタンをクリック。

    12,DWORD(32ビット)値の編集ウインドウが閉じたら、レジストリエディタを終了
    させます。
    以上で、レジストリが書き換えられます。
    リアルタイムで変更結果は反映されると思いますが、念のためにWindowsを再起動
    させます。
    元の状態に戻したい場合は、10項の所で、値を0(デフォルト)に戻せば初期状態に戻ります。

    なを、日本語のファイル名、フォルダー名については、海外製ソフトウェアなので、
    基本的にサポート対象外ですね。
    「動いたら儲けモノ」と思った方が良いと思います。
    一方で、Windowsサーバー上のファイル名に「_」(全角文字のアンダーバー)を使用
    したら、サーバー内のバックアップ処理(ファイルコピー)時にエラーが発生した経験
    が有ります。
    この時も、エラーメッセージは「256文字…」という内容だった記憶が有ります。
    Pixinsightとは直接関係ない内容かもしれませんが、参考に成れば幸いです。

     

    #22928 返信
    Masahiko Niwa/丹羽雅彦
    キーマスター

    やまぎしさん

    ありがとうございます。Windowsの場合は上記のワーニングは常にでるのですね。私はメインがMacですので知りませんでした。いまチェックしたら私のPCでもワーニングが出ていることを確認しました。そうすると256バイトの件はいったん無視して良さそうですね。

    上述のように今回はSH2-274とNGC7635の二つの話がありますね。

    (1) NGC7635の件
    こちらは再掲しますが、Registrationに失敗しているので、蒼月さんがおっしゃっているように、Flatをつくるのに失敗している可能性もあります。蒼月さんコメントのようにDarkを撮り直す(もしくはBiasを使う)か、Dark, Flatなしで実行したらどうなるでしょうか。

    (2) SH2-274の件
    こちらはもともとあったLocal Normalizationの問題ですね。
    そうでしたら最初のレスに書いたように、私の環境ではLocal Normalizationについて検知する星の数が足りないので、エラーが発生していました。Local NormalizationのパラメータをPSF Flux EvalからMultiScaleに変更してみてください。Local Normalizationの歯車マークを押した画面で設定できます。

    またその際に、最後の方に追尾に失敗した画像があったので、それは対象から外してください。

    #23007 返信
    猪又英夫
    ゲスト

    丹羽さん、蒼月城さん、やまぎしさん

    いろいろとアドバイスいただきありがとうございます。いろいろと試して何とか成功することができました。

    最初に、フォルダパス名を短くしましたが、上手くいきませんでした。

    次に、フラットを外し(ダークはそのままで)て実行したら、とりあえず成功しました。

    「フラットと同じ露光時間のフラット用ダーク(ダークフラット)を取得して前処理したらどうなるでしょうか。フラットの露光時間が10msであれば、バイアスでも代替できるはずです。」

    フラット用ダークを作成して、フラット、ダークも含めてWBPPとFBPPの両方を実施したところ成功することができました。

    いろいろと時間を使って丁寧なアドバイスしていただき、本当に感謝しています。ありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。

15件の投稿を表示中 - 1 - 15件目 (全15件中)
返信先: WBPP(FBPP)でのfailedについて
あなたの情報:




タイトルとURLをコピーしました