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蒼月城参加者
岡田さん
このスレッドはご無沙汰していましたが、私も先ほどデータをちらっと拝見させていただきました。私は天文用CMOSカメラのことをあまり良く知らないのですが、ダークを見てちょっと驚きました。
ヒストグラムを見てください。上は RAW、下は debayer したものです。ご覧のように山が3つあるんですよ。右から R、B、G の山です。
しかし、ダークは光を当てていないわけですから、チャンネルによってレベルが違うなんてことはないはずです。実際、普通のダークは以下のように山は一つですよね。これを見る限り、岡田さんのダークは普通のダークではないように見えますが、SV605CCのダークはこういうものなのでしょうか。岡田さんの SV605CC のダークはすべてこうなっているのでしょうか?
他に同型カメラをお持ちの方も、やはりダークは上のようになるのでしょうか。
まるでチャンネルごとに OFFSET が違うかのようになっていますが、そんな設定できるんでしょうか?そして不思議なことがもう一つ。ライトフレームのヒストグラムが次にようになっています。
ダークとライトのヒストグラムを比べるとわかりますが、ダークとライトで R のレベルがほとんど変わらないんです。まるで R チャンネルはほとんど感光していないかのようになっています。
このため、ダーク減算すると0にクリップされるピクセルが多く発生します。そしてその結果 R チャンネルがノイズまみれのようになる、ということなんですね。SPCCのグラフで R/G のプロットが大きくバラついていたのもうなづけます。ひと目見た限りでは、ダークが異常であるように思われます。そしてそのダークに対してあのライトであるのなら、R がほとんど感光していないわけですから、それもおかしいように思われます。
岡田さんがお持ちの SV605CC のダークがすべてこうなっているのであれば、これが正常なダークなのか、販売店やメーカに問い合わせてみてはいかがでしょうか。蒼月城参加者猪又さん、こんばんは。
今度は FBPP ですね。アップされたというログを拝見しましたが、このログを見る限り、FastIntegration の align(つまり位置合わせ)で失敗していますね。少なくとも 256文字制限は関係なさそうです。
FastIntegration はあまり細かいログを出力しないので、どうして位置合わせに失敗したのかまでは不明ですが、「フレーム間のズレが小さいこと」など前提条件が結構厳しいので、色んな可能性が考えられます。
そこで google drive にアップされていたサブフレームも拝見したのですが、残念ながら、このログで処理していたサブフレームとアップされているファイルが違っていました。また、ダークもフラットもなかったので、実データを用いた検証は全くできませんでした。ただ、それでも、気になる点が2つあります。
まず、アップされていた画像(ログで処理していたデータとは違いますが)を見ると、星が二重に写っていたり、大きく流れていたりするフレームが多数見受けられました。このログで処理していた NGC7635 のライトフレームの中にもそういったフレームはなかったでしょうか。もしあれば、それらを外して FBPP してください。
それから、ログを見て気づいたのですが、フラットフレームのキャリブレーションの際、10ミリ秒のフラットフレームに対して 60秒のダークが適用されていますね。私自身にはそのような経験がないので憶測ですが、このようなフラットフレームでフラット補正してしまうと、ライトフレームにホットピクセルの痕跡のようなものが残ってしまうことが考えられます。
キャリブレーション後のライトフレームにホットピクセルが多数残っていると、それに騙されて位置合わせが正しくできなくなることがありまして、これは FastIntegration でも同様です。
そこで、フラットと同じ露光時間のフラット用ダーク(ダークフラット)を取得して前処理したらどうなるでしょうか。フラットの露光時間が10msであれば、バイアスでも代替できるはずです。それでもアライメントに失敗するということであれば、FBPP では FastIntegration のパラメータを変更することはできないみたいなので、WBPP で処理してみてください。
蒼月城参加者weight が大量に 0 になっているということで薄々そういうことじゃないかなと思っていましたが、おそらくダークの OFFSET も 70 になっているんでしょうね。ライトの OFFSET は 5 ですので、だとするとダーク減算時に引きすぎることになり、おかしなデータになってしまいますね。あと温度も違っていますね。
幸い、冷却カメラのようですので、ダークを、温度とオフセットをライトフレームに合わせて撮り直すと良いと思います。
フラットとバイアス(フラット用ダーク)の温度とオフセットは、このペアで一致していれば大丈夫だと思いますが、一応、これらもダーク同様、ライトフレームに合わせるクセをつけておいた方が何かと都合が良いと思います。(ダークの最適化をするのであれば、バイアスのオフセットもライトと同じでないといけません。)
蒼月城参加者ディープスカイさん
Local Normalization で失敗するという話は本家 PixInsight のフォーラムでもたまに見かけます。この質問コーナーでも、先日「WBPP(FBPP)でのfailedについて」というスレッドで議論されていましたので、まずそちらを参考にされてはいかがでしょうか。とくに、そのスレッドでやまぎしさんが指摘されているように、パス名の256文字制限が厄介でして、本件もこれに引っかかっている可能性があります。ログのスクショを拝見したらやたらと長いパス名が書かれていましたし。
LN が実行されると長い名前のサブフォルダーが作成されるので、WBPP の OutPut Directory にはなるべく短いパスのフォルダを指定した方が良いです。短いパスの Output Directory を指定して実行してみてください。(漢字・仮名文字は1文字でも2文字相当なのでご注意。)
Astrometric solution は、この時点で失敗しても特に大きな問題ではありません(あとで Image Solver スクリプトを実行することもできる)ので、とりあえず LN の問題を解決しましょう。
蒼月城参加者あ、weight が Minimun weight とイコールだったらどうなるんだったかな。。。でも Minimun weight は 0 以上じゃないとダメだったはずなので、とりあえず 0 でやってみて、結果をまた教えていただけるとありがたいです。
蒼月城参加者こんばんは。はじめまして。
ログを見ると、weight(重み)が 0.000 になっていて、これが閾値の 0.050 より小さいから reject されているようですね。
WBPP の Lightsタブで、ImageIntegration の設定(歯車マーク)から Minimum weight の値を 0.0 とかにしてみてください。
これでとりあえず bad frame として除外されることはなくなるんじゃないかと思います。
蒼月城参加者ちょっと気づくのが遅くなってすみません。
プロファイル、変わりませんか? PixInsight を再起動してもダメでしょうか。何かのバグですかね。まあ、この辺のプロセスにはいろいろと細かいバグが隠れていても不思議ではないですけど。
ちなみに私のPC環境では、CMS設定後、その ICCプロファイルが埋め込まれたファイルがちゃんと書き出されますし、CMSで Apply Global すると、その直後に PixInsight上に表示されている画像の色合いが少し変わります。スクショとってみましたけど、わかりますでしょうか。Affinity Photo で ICCプロファイルを変更しても全く同じように変わります。
あと、Apply Global ボタンを押すと、Process Console に以下のようなログが表示されます。ColorManagementSetup: Global context
XXX.XXX ms上手く動作するにはPC環境まわりでいろいろと細かい条件があるのかもしれませんね。
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