曇りがちのゴールデンウイーク。この機会にFSQ-106ED用のフードをつくりました。2個目です。昨年の秋に苦労して作ったのですが、気がついたら無くなっている・・・。おそらく数ヶ月前の山梨の公園に置き忘れたものと思います。あんなものが公園に落ちていたら、怪しい物体で申し訳なかったと思いつつ作成しました。
前回つくったときはとても良い感じでした。もともと迷光が入らないことが主な目的でしたが、それ以上に夜露の対策に効果抜群でした。機材を設置して1時間くらいでケースが夜露でぐっしょり濡れるような湿度の高い夜でも、フードをつけるとレンズは夜露知らず。ダンボールが湿気を吸収してくれるようです。これは優れものです。
今回の完成したフードがこれです!
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FSQ-106EDに装着してみます。
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なかなか良い感じです。
でまた無くすといけないので記事にまとめておきます。これから作成される方の参考になると嬉しいです。
設計図
星沼会メンバーのアドバイスやネットの情報をもとにデザインしました。私の製作技術は小学生の工作レベルです。その範囲で作っています。
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大きさは以前にお借りしていたFTフードを参考にしました。
用意するもの
材料
工具や接着剤など
- 木工用ボンド 200g
- セメダイン スーパーX
- カッターナイフ
- コンパスカッター
では、いよいよ工作スタートです。
ステップ1 フェルトを巻く
鏡筒にフェルトを巻きます。フードのつけ外しを楽にする目的です。一周、ぐるりと巻けばOKです。このフェルトの幅がフードと鏡筒の接触面になります。
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素晴らしいアイデアです。私は宙ねこさんのホームページで拝見しました。ありがとうございます!
ステップ2 芯を作る
黒ダンボールで鏡筒とフードをつなげる芯の部分を作ります。下記の水色の部分です。
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黒ダンボールを14cmの幅に切って、木工用ボンドをつけながらぐるぐる巻いていきます。巻く時にフェルト部分は先端から少し出すようにしています。
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巻き終わりました。途中でダンボールの裏表を交換して平らな面を外、波面を内側にしたのは、最後にアルミテープを貼る時に、波面ではなくて平らな面が表面になる必要があるからです。最初から波の面を内側に巻けばよかったのですが、うっかり波側を外に巻いていました。
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次にフード本体につける遮光環を制作します。
ステップ3 遮光環を作る
黒厚紙をコンパスカッターで切っていきます。遮光環の他にフードの先端部にとりつける部分も作りました。
遮光環の大きさは先端部から少しずつ小さくして、それっぽくしました。特に計算はしていないです。取り付けたあとに、鏡筒前方の斜め方向から覗き込んでみたところ、鏡筒の後部の開口部が全部見えたので、ケラれることもないと思います。
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ステップ4 遮光環のとりつける
本体に遮光環を取り付けます。下記の青い部分です。
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幅25cmのダンボールを、芯にまきつけぐるりと一周分だけカットします。次にカットした黒ダンボールの波の部分にすきま防止テープを貼り付けます。
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すきま防止テープが貼り終わりました。
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次にすきま防止テープに木工用ボンドをつけ遮光環を取り付けつつ、芯の部分に本体を巻き付けていきます。ここが一番難しい工程でした。でも、すきま防止テープを使うことで、工程がかなり簡略化されました。星沼会のそーなのかーさんのアイデアです。
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ステップ5 本体部分を作る
次に、25cm幅の黒ダンボールを木工用ボンドをつけながら、ぐるぐる巻いていきます。
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巻き終わったら、木工用ボンドが完全に乾くまで1-2日待ちます。
ステップ6 アルミテープを巻く
本体の木工用ボンドが完全に乾いたらアルミテープを巻いていきます。
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アルミテープには接着剤がついていますが、使用しているうちに剥がれてくるそうで、セメダインも合わせて使いました。
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いよいよ最後の工程です。
ステップ7 先端を取り付ける
先端部はダンボールが剥き出しになっているので、黒い厚紙のリングを取り付けます。
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同様に反対側も取り付けます。
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乾くのをまって完成です!
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使うのがすごく楽しみ。今度は無くさないようにしよう!
(追記) コメントをいただきました
フード製作の記事を公開してからXでコメントをいくつかいただきました。いずれも、もう一手間かける方法です。紹介しておきます!私もやってみようと思います。
智-さんの「アルミシートを貼ると断熱性が増し、より頑丈になる」とのこと。巻けば良いだけなので、簡単に強化できますね!
宙ねこさん。ストッパーをつけると位置決めができて、フラットも狂わないとのこと。なるほど。私の一号機ではいつもはめすぎ、はめなさすぎの問題がありました。これも簡単に対応できます。また宙ねこさんにはステップ1のフェルトでもお世話になりました。
そうなのですね!第三号機で試してみます。
コメントいただきまして、ありがとうございます!!