M17 オメガ星雲

M17 オメガ星雲

天の川のど真ん中、いて座にあるオメガ星雲です。7月に撮影がおわっていたのですが画像処理に悩み、公開までに1ヶ月経ってしまいました。

オメガの名前は右上の折れ曲がった形がΩに似ているからだそうです。M16わし星雲のすぐ南に位置していて「白鳥星雲」とも呼ばれています。この周りにはカニみたいな干潟星雲もあり、とても楽しい領域です。

「どこが白鳥なのかな?」と思いつつ、写真をひっくり返してみると白鳥が姿を表しました。

ひっくり返すと白鳥がいます

こんな感じでしょうか。WIREDの記事によれば、この折れ曲がった星雲は、二つの星雲が合体してできたとのことです。

私は右上の3つの星と、中央下の明るい星が気に入っています。

3つの明るい星
中央下の明るい星

なかなか上手に星の画像処理ができたと思います。天体写真では星雲のような天体もさることながら、星をどのように表現するかによってその人の個性がよく現れます。私はこのように中央を明るく白くし、中央から端に向かうにつれてだんだん暗くなり、色づいていくような星の表現が好み。

X字に出ている明るい線は光条といって、反射望遠鏡の副鏡をささえる構造からでる反射望遠鏡に独特のものです。

<撮影データ>
M17 オメガ星雲
2024年7月4日 〜 2024年7月27日
AG Optiral 10″ iDK (250mm, F6.7)
Astro-Physics 1100GTO-AE
オフアキシスガイド ASI174MM Mini
ASI6200MM Pro
CHROMA RGB, SII, Hα, OIII Filters

露出(すべて-10°C冷却, Bin1x1, Gain 100, Offset 50)
 L: 300秒x145枚
 R: 300秒x51枚
 G: 300秒x79枚
 B: 300秒x74枚
 SII: 600秒x97枚
 Hα: 600秒x107枚
 OIII: 600秒x144枚
総露光時間 87時間5分

PixInsightにて画像処理

撮影地: チリ・ウルタド渓谷リモート撮影

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