世の中あげての紫金山・アトラス彗星ブームが到来しています。前回のブームであったネオワイズ彗星のときは関東は曇りがちで、ほとんど撮影機会がありませんでした。今回もやっぱり秋雨前線というのか、天気が悪くて撮影機会がありません。そこでチリ・リモート観測所で撮影してみました。
チリと日本とは12時間の時差があります。チリの明け方、日本で17時頃に赤道儀をセットして待っていると・・・尾っぽが見えてきました。だんだん昇ってくるその姿はリモートの画面越しですが、感動を覚えました。
<撮影データ>
レンズ: Askar ACL200 (焦点距離200mm、F4)
カメラ: ASI2600MC Pro (-10°C冷却)
露光時間: 30秒
撮影地: チリ・ウルタド渓谷リモート撮影
#observatorioelsacuce
200mmのレンズにAPS-Cのカメラをつけて30秒一枚撮りです。なかなか立派な尾がたなびいています。
感動を伝えるべく動画も作ってみました。
チリの望遠鏡の紹介とともに彗星が登ってくるところを、動画にまとめました。
おまけ
この彗星の写真。X(Twitter)でも私には珍しくたくさんの「いいね」をいただきました。写真の構図には少し工夫をしています。
この左右は同じ写真ですがトリミングの位置を変えています。右の当初版に比べて左の最終版は、山の部分を左下に一部だけ出すことで、右上から左下に目を誘い彗星に動きを出せたように思い、我ながらうまくいったと悦に入っています。実際には彗星は右上に移動したんですが・・(笑)。
なんとか、日本でもこの目でみたいですー。