CANP2023に参加して、みんなで天文トークを心ゆくまで楽しもう! 〜 プログラムが決まりました

天文の楽しみかたはひとそれぞれ。双眼鏡で星を眺める方から、一眼カメラでの星景写真を撮影する方、ガチの天体写真まで楽しみは多岐に渡ります。そんな楽しみを人と語り合いたくなることも多いですよね。しかし、天文趣味はひとり夜空を見ることが多いもの。観測会でお会いしてもあたりは真っ暗なので、お互いの顔を見ることができず、初めてお会いする方とは、どうしても一言二言、挨拶するだけになることが多いのが悩みです。

同じ趣味をもつ仲間と知り合い、心ゆくまで天文トークができたら・・・似た機材を持っている方に活用方法を聞くことができたら・・・ちょっと苦手な画像処理のヒントをつかめたら・・・そんな思いをもつ方におすすめしたいのが、6月に開催するCANP2023です。CANP2023はお気軽エンジョイ派からガチ勢まで、日本の天文ファンが集まり、講演を聞いたり、おしゃべりを楽しんだりするイベントです。場所は仙台市のお隣、宮城県名取市。今回は星沼会が総力上げてサポートしています。

今回のCANPは「天体写真撮影変わるモノ、変らないコト」をテーマに現地開催とオンラインの2本だてで開催します。現地に来ていただければ他の参加者の方とわいわい議論を楽しんだり、講師に普段から疑問だったあんなことやこんなことを聞いてみたり、盛り上がること間違いなしです。当日の夜は懇親会も開催します。中には「一人で参加するのが心配」という方もいらっしゃるかと思います。ご心配無用です!天文ファン同士、話すことは無限にあります。会場では星沼会メンバーもうろうろしていますので、お気軽にお声かけください。「現地に行きたいけど都合がつかず・・・」という方はぜひオンラインでご参加ください。

今年も講師陣は豪華な顔触れが並んでいます。「この方の話を聞いてみたい!」という星沼会メンバーによる勝手な基準で依頼しました。刮目して講師の布陣をご覧ください。その注目すべきトップバッターは・・・すみません、私です😓 

それでは気になるイベント内容です!

6月10日(土)のプログラム

13:00〜13:45 丹羽雅彦 天体写真家・ブロガー

「チリ・リモート 〜 天体写真の新たな楽しみ方」
チリのリモート天文台を利用する方が増えてきました。日本のお昼に自宅のPCから、外出先のタブレットから、チリの満天の星を20名近くの方が楽しまれています。ユーザはガチ勢の個人からエンジョイ派のグループまでそれぞれ。本講では様々な活用事例を交えながら設立の想いやサービスの内容を解説し、チリ・リモートの魅力に迫ります。ライブによる電視観望も予定しています。晴れると良いなぁ・・・。

13:45〜14:30 工藤卓司さん アマチュア天文家

太陽を撮る。 Sol’Exプロジェクト
構造、しくみ、エタロン式太陽望遠鏡との違い。制作の苦労、撮影の苦労。長所短所。画像処理工程や作例紹介。

14:40-15:25 打木陸雄さん 慶應義塾大学 大学院理工学研究科 博士課程

三次元面分光データの視覚分析フレームワークaflakの紹介
面分光とよばれる、空間二次元と波長一次元の三次元情報を一度に得ることができる観測手法によって得られるデータを解析、可視化するためのフレームワーク Advanced Framework for Learning Astrophysical Knowledge (aflak) について、天体写真などのデータ処理と絡めながら紹介します。また、関連する現在研究中の内容についても、可能な限り紹介、議論ができればと考えています。

15:25〜16:10 蒼月城さん 天気の読めない気象予報士

PixInsightに見る天体写真の画像処理の今とこれから
初心者にはとかく「難しい」と言われる天体写真の画像処理。難しいがゆえに、解りづらい属人的な手法が従来横行していたが、近年、その様相が大きく変わりつつある。今後、アマチュア天体写真の世界はどう変わるのか。天体写真の画像処理において世界のデファクトスタンダートであるPixInsightの「今」を見ることによって、そうした画像処理の「これから」を垣間見ることにしよう。

16:10〜17:00 フリーディスカッション・企業展示

現地の開催です。出展企業の展示をみながら、自由にディスカッションを楽しみます。

18:30〜20:30 懇親会

サッポロビール園で開催です。お酒とジンギスカンを楽しみながら、天文トークを楽しみましょう!

6月11日(日)のプログラム

9:00〜9:45 成澤広幸さん 星空写真家・タイムラプスクリエイター 日本写真家協会所属

動画による星空の表現・処理方法について
天体写真の表現・処理方法は、この10年ほどの間で著しい進化を遂げだと思いますが、それは動画表現においても同じことが言えます。実は、天体写真の技術が動画表現にも応用できる部分も多いのです。そしてインターネットやSNSを活用することで、より身近なものとして星空の美しさをライトユーザーへ訴求することが可能となりました。この講演ではタイムラプスや動画を使った星空の表現とその処理方法、そしてネットやSNSを活用した訴求方法について講演させていただきます。

9:45〜10:30 山野泰照さん 写真家、写真技術研究家

自分サイズの幸せさがしと天文ライフ
世間の片隅で、情報発信や他人との深い交わりもないままひっそり暮らしている天文ファンです。平均的な健康寿命に到達するまで残された年数もわずかとなり、その時間をどう楽しむかが最大の関心事。画像保存を含む「楽しい終活」というのも興味の対象です。それだけではCANのみなさんに申し訳ないので、最近チャンスを頂いて開催した作品展を通じてトライした「見せるための画像や映像の仕上げ方」についてもお話しします。

10:40〜11:25 上山治貴さん 株式会社アストロアーツ 取締役

天体写真(画像)とステラシリーズの過去・今・未来
天体写真(画像)の変遷を通して、アマチュアの天体写真(画像)がどのように発展してきたのか、また今後どうなるか、銀塩写真からデジタル撮影、さらには電子観望と急激に変わりつつある天体趣味の動向を概観する。そのうえでステラナビゲータ、ステライメージ、ステラショットがどのように役に立てるか、新機能や今後の展開について語ります。

11:30〜12:15 大西浩次さん 星景写真家

天体写真から始まる市民科学
「市民科学」=”Citizen Science”という言葉は、1990年代のイギリスとアメリカから始まった科学者の企画による市民参加型の学術研究活動を指しますが、2010年代に入り、ITの発達やオープンサイエンス、オープンデータの流れの中で、新しいスタイルの「市民科学」の模索が始まっています。 ここで、著者が研究に関わった、観測用でない天体写真が学術的な研究に使われた3例(ガンマ線バーストGRB030329、月面衝突発光、多胡イベントと呼ばれる銀河面の重力マイクロレンズ現象)を紹介し、いまCANのみなさんの技術があればできそうな研究の例などを紹介しつつ、新しい市民科学への展開を考えてみます。

記事を書いていて、めっちゃワクワクしてきました。ここまで読んで気になってきた方は、ぜひ下記までアクセスください!

CANP2023 開催概要

今回のテーマは「天体写真撮影変わるモノ、変らないコト」です。昨今目まぐるしい撮影機材や画像処理技術の進歩を軸に、その中でも変わらずに大事にしていきたい天体写真の本質についてスポットを当てて各講師に講演していただきます。

■日時: 6月10日(土)13時~17時, 6月11日(日) 9時~12時ころ
■会場: 仙台高等専門学校名取キャンパス(宮城県名取市愛島塩手字野田山48)
■定員: 現地参加100名、オンライン参加100名(いずれも先着受付)
■参加費: 現地参加者3,000円、オンライン参加者1,000円
■申し込み受付期間: 4月26日~5月15日(定員に達した次第、締め切ります)
■申し込み手続き: CANPへの申し込みに先立って、CANへの入会が必要です。
CAN会員でないかたは下記のからCANへの入会申し込みをお願いいたします(CAN会員の方も下記から申し込みください)。
https://forms.gle/VUF7pmbV3Lyy3ZtZ9

入会審査ののちCANP参加申し込みについてメールをお送りします。CANについてはこちらをご覧ください。入会審査はトラブル防止のために実施しています。いわゆる「荒らし」など天文ファン同士の交流以外の目的で参加されることを防止するためのものです。

■お願い■
申し込みの後にPeatixシステムで支払い処理していただきます。お申し込みの方で2日程経っても連絡が無い方は、迷惑メールを確認する等をお願いします。またinfo@hoshinuma.comを受信出来る様に設定くださいますよう、よろしくお願いします。

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