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Alricha33
ゲスト丹羽さま
いつも勉強させていただいております。
今回の質問は、通常のRGBの画像にワンショットナローの画像をブレンドする場合のやり方についてです。
先日、冷却CMOS(ASI533MC)で、M16をノンフィルターとQBPフィルターを使って撮影してきました。
2種類の画像のブレンドに挑戦してみようと思うのですが、おすすめの手法についてアドバイスをお願いいたします。Masahiko Niwa/丹羽雅彦
キーマスター投稿ありがとうございます。
同じカラーカメラで撮影したノンフィルター画像と、QBPフィルター画像をブレンドするということですね。なかなか難しいお題ですー。
私がこれまでやってきたのは、RGBフィルターで撮影した画像に、Haフィルターで撮影した画像を混ぜていました。ワンショットカラーのノンフィルターとワンショットナローをブレンドしたことはないので、私だったらこうするだろうという想像で回答しますね。
最初に星はノンフィルターを使いたいので、StarNet/StarNet2かStarXTerminatorを用いて、QBPフィルターの画像から星を消しておきます。
次にQBPフィルターの画像をRGBに分解します。Process – Channel Management – Extract ChanelでRGB分解は可能です。この画像にQBP-R, QBP-G, QBP-Bと名付けます。
次にPixelMathでブレンドします。方法は(1)直接まぜる、(2)比較明合成で混ぜるです。
(1)直接混ぜる
PixelMathを起動して”Use a single RGB/K expressionのチェックを外します。次にRGBのタブに次の式を書きます。
Rチャネル: \$T[0]*rate_r + QBP-R*(1 – rate_r)
Gチャネル: \$T[1]*rate_g + QBP-R*(1 – rate_g)
Bチャネル: \$T[2]*rate_b + QBP-R*(1 – rate_b)rate_r, rate_g, rage_bはブレンド比率なので、Symbolsに次のように記載します。
Symbols: rate_r=0.6, rate_g=0.5, rate_g=0.8(2)比較明合成で混ぜる
同じくPixel Mathで次のように記載します。
Rチャネル: max(\$T[0], QBP-R*boost_r)
Gチャネル: max(\$T[1], QBP-R*boost_g)
Bチャネル: max(\$T[2], QBP-R*boost_b)Symbols: boost_r=1.2, boost_g=1.1, boost_b=1.3,
やはり数値を変えて実験します。
PixelMathで新しい数式を書くと前に書いたのが消えてしまうので、▲マークをワークプレイスにドラッグ&ドロップして保存しておくことをお薦めします。
今回の方法で難しいのはカラーバランスを整えることと思います。どうしても全体の色味が変わってしまうと思います直感的には(2)の比較明合成作戦がうまくいく気がしています。
やってみて上手く行かない場合は、また投稿ください!
Alricha33
ゲスト丹羽さま
いろいろ試してみましたが、やはりカラーバランスの調整が難しいですね。
仰せの通りで、比較明合成を使った方が上手くできそうです。
M16は、ナローをブレンドする効果はあまり無い対象のような気もしますが、創造の柱の立体感を出すべくあれこれ試行錯誤してみようと思います。
今回も分かり易いアドバイスをありがとうございました。
P.S.
Pixinsight本の完成を心待ちにしております。Masahiko Niwa/丹羽雅彦
キーマスターやはりカラーバランスが難しかったですか。私はHαのブレンドのときは、RチャネルにHαを足したピクセルには、Bチャネルにも少し足すようにしています。
https://masahiko.me/ha-blend-2022/
RGBを一気に足すのではなくて、まずRチャネルを足してその時に上記の記事の方法で、Bにも少し足して、次にGチャネルを足して・・・と少しずつやるのが良いかもしれません。
PixInsight本の応援をありがとうございます。いまひたすら校閲・校正をやっています。経験の少なさもあり、ブログと違って、書いてからが時間がかかっています〜。
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