- このトピックには15件の返信、1人の参加者があり、最後にtqrkldyezkにより4日、 14時間前に更新されました。
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清水儀雄ゲスト
先月末に自宅(柏市内)で撮ったM31ですが背景が今一つ滑らかではないように見えますが、補正の方法はありますか。画像を添付しました。よろしくお願いします。
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター清水さん
色の濃いアンドロメダ銀河ですね!暗黒帯の色が素敵です。背景が滑らかではないというのは、ザラザラしたノイズのことでしょうか。この画像を拝見すると、もう少しノイズリダクションをかけても良いように感じました。ノイズリダクションはなにか使っていますでしょうか。
ご存知かもしれませんが、PixInsightにはTGVDenoiseという強力なノイズリダクションツールがあります。
清水儀雄ゲストTGVDenoiseを使いましたが、もう少し強くかけてみます。
ありがとうございました。
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター銀河の周辺の淡いところにダメージがないようにお気をつけください。銀河と背景の両方が入るPreviewを作って少しずつ強度を上げていくのをお勧めします。
またTGVDenoiseのときにCIT L*a*b* modeにしてChrominanceを強めに、Lightnessを弱めにすると良いと思います。
田中邦明ゲスト丹羽さん
相変わらずバル天主義の田中です。
また質問をさせていただきます。
私の自宅マンションはボートルスケールで「6」に相当しますから、新月期でもデュアルバンドフィルターが欠かせず、Optolong L-eNhanceフィルタを常用しています。銀河には不向きと知りながらも毎回Flatを撮るのが面倒でそのままM101の撮影をしました。
いつも通りWBPP、DBE、SPCC、BXT、NXT後にストレッチ後、StarNet2で恒星を分離してCTなどで協調処理をしました。
まぁ、元々コントラストが上がっていないのは承知の上だったのですが、背景のムラムラが気になり、仕上げでシャドウを多めに切り詰めたところFacebookの友人から「背景が黒いですね」と鋭い突っ込みを入れられてしまいました。
彼はPIの最新バージョンにアップデートしてGradientCorrectionが良いというので、早速、DBEの代わりにGradientCorrectionで背景処理をして、その他は同様に仕上げ、若干、シャドウの切り詰めを弱くしてみました。
しかし、背景のムラムラはそれほど変わらないようです。
「フィルターを替えて撮り直す」が正論でしょうが、このような画像でも救う手段はあるのでしょうか?
田中邦明ゲストMasahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター田中さん、こんばんは。
かぶりの除去は、DBEかGradient Correctionがいまのところは一番良いように思います。またGraXpertが良い、とおっしゃる方もいらっしゃいますね。私はGraXpertは使用したことはまだないです。
DBEの場合ですと、下記のブログで解説してある記事で
https://masahiko.me/dbe-improved/
Torelanceを5ではなく10に
Default Sample Radiusを50くらいにして実行してみると、もう少し良くなるかもしれません。ぜひ試してみてください!
- この返信は2ヶ月前にMasahiko Niwa/丹羽雅彦が編集しました。
田中邦明ゲストありがとうございます。
この記事は既読だったのですが、普通はそれほど悩まなくともDBEが良い処理をしていてくれたので、ここまでパラメータを変更するようなことはしていませんでした。
帰宅したらさっそく試してみたいと思います。
記事にある「パラメーターの既定値はかなり条件の良い空を前提にしているように思います。」は納得します。
今回のM101は高度が低く条件が悪かったのだと思います。
良い条件/悪い条件の2つのアイコンを作っておこうかなぁ…?
田中邦明ゲスト丹羽さん
DBEからやり直しました。
このパラメータは撮ってもいい感じです。
まずはここまでで一段落とします。
田中邦明ゲスト調子にのって等倍も貼っておきます。
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター田中さん
よかったです。Gradient Correctionがある今も、DBEもうまくパラメーター調整すれば活躍するわけですね。ちなみにDBEのパラメーターはどれを採用されましたか?
田中邦明ゲストDBEのパラメータは、以下のものを使いました。
Tolerance 5.0
Shadows relaxation 3.0
Smoothing factor 0.6
Default sample radius 20
Sample per row 15
Minimum sample weight 0.1
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスターありがとうございます。私が普段使っているパラメーターとほぼ同じです。
状態が悪い時にToleranceやDefault sample radiusを大きくすることがあります。
田中邦明ゲストありがとうございました。
Tolerance 5.0はやったことがなかったのですが、そのように設定するとDBEのサンプルで表示されていたカラフルなピクセルがほとんどなくなってグレーになってしまいますね。
これは、中間レベル値から「5」σまで外れた値までサンプリングの対象になった結果、その対象となったピクセルがグレーで表示されたと思えば良いのでしょうか?
サンプリングポイントと明るい星が重ならないようにすることでサンプルとなるピクセルを多くする方が良いと心得てサンプルイングポイントを微妙に動かすことはしていましたが、例えばサンプリングポイントに星雲が掛かってもこのToleranceによって、星雲の明るい部分だけがサンプルのピクセルから除外されると考えればいいのでしょうか?
私は今まで少しでも表現したい星雲などにサンプリングポイントが掛かっていたら、手動でサンプリングポイントを削除していましたが、そんなことはしなくてもいいのでしょうか?
それとも、サンプリングポイントの四角い面積の除外されなかったピクセル平均値か何かがバックグラウンド調整の基準値になるのでしょうか?
さらに言えば、そのサンプリングポイントにあるピクセルにノイズが残っていると、それがDBEの調整基準値になってしまうのではないでしょうか?
その意味では画像のノイズ除去をDBEなどのバックグラウンド調整の前に実施した方が良いということなのでしょうか?
ちなみに、私の処理は、DBE→SPCC→BXT→NXT・・・という順番です。
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター田中さん
一つずつ回答しますね。
これは、中間レベル値から「5」σまで外れた値までサンプリングの対象になった結果、その対象となったピクセルがグレーで表示されたと思えば良いのでしょうか?
そうです!
サンプルの画像はバックグランドとして採用するピクセルを表示します。たとえば星に打点すると黒くなりますよね。それは星の部分はサンプルとして採用しないという意味です。逆に背景をクリックすると白くなるのはRGB全てでサンプルとして採用されるからです。Tolerance 0.5でカラフルなのは、採用されないRGBのピクセルが多いのでカラフルになっています。1.0で白っぽくなるのは採用が増えるからです。左にあるWr, Wg, Wbが採用されている率です。かぶりの多い画像ではなるだけ採用してほしいので、Toleranceを大きくします。私は既定値として5.0を使い、必要に応じて大きくしています。5.0より小さくすることはないです。
サンプリングポイントと明るい星が重ならないようにすることでサンプルとなるピクセルを多くする方が良いと心得てサンプルイングポイントを微妙に動かすことはしていましたが、例えばサンプリングポイントに星雲が掛かってもこのToleranceによって、星雲の明るい部分だけがサンプルのピクセルから除外されると考えればいいのでしょうか?
サンプリングポイントと明るい星が重ならないようにすることでサンプルとなるピクセルを多くする方が良いと心得てサンプルイングポイントを微妙に動かすことはしていましたが、例えばサンプリングポイントに星雲が掛かってもこのToleranceによって、星雲の明るい部分だけがサンプルのピクセルから除外されると考えればいいのでしょうか?
私は今まで少しでも表現したい星雲などにサンプリングポイントが掛かっていたら、手動でサンプリングポイントを削除していましたが、そんなことはしなくてもいいのでしょうか?
Toleranceの値を大きくすることで、星雲のデータもサンプルに入ってしまうので、星雲にサンプルが入ると星雲のデータを引き去るリスクはあります。いままでされているように、なるだけバックグランドのところを探してピックするのが良いと思います。
それとも、サンプリングポイントの四角い面積の除外されなかったピクセル平均値か何かがバックグラウンド調整の基準値になるのでしょうか?
正確なロジックは公開されていませんが、サンプルの画像を評価して、それをもとにバックグランドモデルを作ります。DBEを実行するとバックグラウンドモデルができますよね。このデータを使ってCorrectionがSubstractionなら引き算、Divisionなら割り算の処理をします。
バックグラウンドモデルを見ていただくとわかるのですが、星雲のデータを細かく足し引きするわけではなく、なだらかなモデルが作られます。そのため星雲部分にサンプルがかかっていても、そこからザクっと星雲画像引かれるわかではなく、あくまでもなだらかな処理のため構造は残ります。そのため、かぶりの状況によっては、あえて星雲部分にも打点することもあります。とはいえ、それは例外処理なので基本は背景を探すのが良いと思います。
処理するときは、生成されたバックグラウンドモデルと、処理後のデータをよく見てOKか確認します。私はDBEは平均して打点のモデルを3パターンくらい作成して実験して最終決定しています。
さらに言えば、そのサンプリングポイントにあるピクセルにノイズが残っていると、それがDBEの調整基準値になってしまうのではないでしょうか?
その意味では画像のノイズ除去をDBEなどのバックグラウンド調整の前に実施した方が良いということなのでしょうか?
ノイズのことは気にされなくて大丈夫です。シグナルに比べて低いレベルなのでDBE処理に影響を与えることはほとんどないと思います。私はノンリニアフェーズの最後の方、つまり画像処理としては完成直前にノイズ処理をしています。これは本人の好みと思います。私は何か大事なデータを毀損するのが怖くて、最後の段階でノイズ処理をしています。
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