都心で系外銀河を撮影し、Pixinsightで処理する方法について

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  • #18091 返信
    アポフィス
    ゲスト

    こんばんは。先日の写真展では美しい写真を見せていただき、またご丁寧なご説明ご対応ありがとうございました。

    さて表題の件、東京の都心で系外銀河を撮影すべくIRパスフィルターを購入いたしました。まだ実写には至っていないのですが。セオリーとは少しかけ離れているのですが、ワンショットカラー(以下OSC)(ASI294mc-Pro)にIRパスフィルターを装着し撮影しようと考えています。それだけですと実質モノクロ画像になってしまいますので、別途、光害カットフィルターを用いてカラー画像を取得しPixinsightでカラー画像に処理しようと考えております。そのうえで、わからない事がありますので、ご教示いただけませんでしょうか。

    ①Dark、Flat、BiasはIRパスを装着した状態と光害カットフィルターを装着した状態2種類のDark、Flat、Biasを用意した方がよろしいでしょうか。

    ②WBPPについて:OSCにて取得した異なる画像をスタッキングする場合、可能であればIRパスを装着して取得した画像、光害カットフィルターで取得した画像をグループ分けしたいのですが、(あるいはするべきなのでしょうか?)モノクロでRGBでグループ分けするのとは質が違うため、どのようにグループ分けしてスタッキングすればよいか教えていただけませんでしょうか。①のDark、Flat、Biasも同様にグループ分けするべきと考えるのですが、適当でしょうか?

    ③②が不可能だった場合、IRパスを装着した画像、光害カットフィルターを装着した画像それぞれを別々にスタッキングし、Pixelmathを使って合成する方法はありますでしょうか。もしありましたらその手順をご教示願いませんでしょうか。

    ④解像度について:前述致しました通り、OSCにてIRパスを装着して撮影をするため、RGGB4画素を1単位として赤外線を受けるのはR画素だけという事で、モノクロに比べ解像度の低下が確定的です。そこでDrizzleを用いてベイヤーDrizzle手法でRGBの歯抜けになった部分を位置合わせで色を埋めて理屈上、ソフトウェア上でモノクロでRGB合成したのと同じ効果が出せて結果少しでも解像度の高い画像が取得できるのではと考えているのですが、この考えは間違いでしょうか。

    以上質問内容となります。駄文長文申し訳ございません。意味不明な表現がありましたらご指摘お願い致します。宜しくお願い致します。

     

     

     

    #18092 返信
    Masahiko Niwa/丹羽雅彦
    キーマスター

    アポフィスさん

    猛暑の中、写真展に来てくださってありがとうございます。私はカラーカメラにあまり経験が少ないので若干の憶測も入りますが、ご回答します。

    ①Dark, Flat, Biasについて
    DarkとBiasは光がない状態で撮影しますので、共通で問題ありません。
    ただしIRフィルターあり、なしで温度や露光時間が異なる場合は、それぞれの温度、露光時間で撮影しなければいけなくなります。

    Dark. Biasは温度と露光時間ごとにご準備ください。

    Flatはフィルターごとに周辺減光やゴミの出方がかわるので、フィルターあり、なしごとにご用意ください。

    ②グループ分けについて
    グループ分けしてWBPPを実行するのが簡単です。フォルダを分けて登録して、実行します。
    蒼月城さんのYouTube(APTips 017)がわかりやすいです。
    https://youtu.be/EfVS3F6O5MM?si=Jhc65edBFMqJpQIF

    またフィルタごとにFlatを変える方法も動画中で解説されています。

    ④解像度について
    カメラはフィルターがついている、ついていないがわからないため、どちらの場合もディベイヤー処理をします。その際にGとBの欠落した部分は補間処理がされると思います。そのためBとGのピクセル補間するためのDrizzleは不要と考えます。

    画像全体の解像度をあげるためのDrizzleは意味があるとは思います。

    ちょっと細かい内容になっていますので、わからないことがあれば追加のご質問をくださいませ。

    #18097 返信
    アポフィス
    ゲスト

    丹羽様

    返信いただきありがとうございます。

    WBPPの keyword grouping 機能大変参考になりました。情報提供ありがとうございます。

    重複致しますが、まだ実写には至っておりませんので実際に検証してから処理をしようと考えておりますが、天文ショップの方によりますと。IRパスフィルターで撮影した場合、1枚当たりの露光時間がかなりかかるという事で、その後に取得するカラー画像(光害カットフィルター使用)の1枚当たりの露光時間は異なる事が予想されます。

    アドバイスをいただいた通り、Dark、FlatはIRと光害カットフィルターとで別々に取得しようと思います。温度に関しては冷却CMOSですので、センサー温度を一定に保てるので、同じ冷却温度で取得しようと考えています。

    これから月が明るくなってきますので、実写テストは来月になるかと思いますが、それ以降また不明点が出てきましたらこの場にて質問させてください。

    この度はアドバイスいただきありがとうございます。

    今後とも宜しくお願い申し上げます。

     

    #18118 返信
    Masahiko Niwa/丹羽雅彦
    キーマスター

    アポフィスさん

    ④の「赤外線を受けるのはR画素だけ」の件ですが、星沼会で議論したところ、カラーカメラの多くは近赤外線領域はRGBの各チャネルとも等しく情報があるそうです。

    だいこもんさんのブログに画像を載せていただきました。

    私もRチャネルの情報がほとんどと勘違いしていました。

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