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2022年2月28日 20:59 #7085米倉裕之ゲスト
こんにちは、Niwa先生のブログでいつも勉強させてもらっています。
SubframeSelectorの使い方について教えてください。
Pixinsightのドキュメント(https://pixinsight.com/doc/scripts/SubframeSelector/SubframeSelector.html#description_001)には入力は同じタイプのファイルであれば何でも可とされておりますが、RAWのCFA画像でも評価できるものなのでしょうか。 同じ画像データをRAWファイルとディベイヤ後のfitファイルで解析してみたところ、傾向はだいた同じですが絶対値は異なりました。 例えばEccentricityはRAW(CFA画像)のほうが0.8くらい大きな値になりました。 当然と言えば当然の結果ですが他にもSNやFWHMも絶対値は異なるのでRAWのCFA画像では正しく評価できないと思って良いでしょうか。 素人質問ですみません、よろしくお願い致します。
2022年2月28日 21:06 #7088Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター米倉さん、こんにちは。最初に質問をいただいてから返信が遅くなり申し訳ありません。
Debayer前のCFA画像をSubframe Selectorで評価した場合とDebayer後の画像では、値は異なるので良いと思います。Debayer前は一つのファイルにRGBのデータが混在しています。そのためたとえばEccentricityでもDebayer後はRGB画像別に星の形が評価されますが、Debayer前ですとおそらく平均的な星で評価されるはずです(これは予想です)。
画像の比較であれば、Debayer前の画像で実施しても条件は同じなので問題ないとも思いますが、PixInsightのフォーラムでは「Debayer後の画像で比較すべし」とのコメントもありました。また多くのチュートリアルでもDebayer後の画像でSubframe Selectorをかけるプロセスになっています。Debayer後あればまちがないので、Debayer後で、できればCalibration済みのファイルをSubframe Selectorで確認することをおすすめします。
追加の質問があれば、お気軽にご連絡ください!
2022年2月28日 23:23 #7102米倉裕之ゲスト丹羽先生、お世話になります。
質問投稿の場所が違っていたようで失礼いたしました。
ご回答くださり、ありがとうございます。
正しい使い方が理解できました。 経験が少ないと、”こういう物だ”という常識がわかるまで色々と悩みますね。 また、変な質問をさせていただくかも分かりませんが、どうぞよろしくお願い致します。
米倉
2022年2月28日 23:31 #7103Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター先生は恥ずかしいですが、参考になれば!
また星沼会メンバーとこの件について議論しました。考え方によっては「フィルター越しだが、センサーに写った画像をそのまま評価する」という意味でDebayer前の方が正しいとも言えます。Debayerは画像を補完してしまいます。
結局、同じ条件の比較ならば、Debayerの前、後どちらでも良さそうです。米倉さんの検証でも値は異なるが、傾向は同じということでしたよね。そのコメントはとても参考になりました。こちらこそありがとうございました。
2023年6月11日 19:52 #17584Toshy-jiGゲスト丹羽さん、こんばんは。
最近さる方とSubframeselectorを使った画像評価でやり取りがあり「New Image Weighting Algorithms in PixInsight」を読んでみたところ、その中にSubframeselectorに関する部分があり、importantとして「何らかの補間をしたような不適切なsubframeを入れた場合には算出された重みfactorは不正確あるいは大きく誤っており、その場合にはwarning messageが出る」ということがわざわざ書いてあります。実際「センサーに写った画像をそのまま評価する」つまり、何もしない素の画像を入れて評価するとそのようなwarningが出ます。一方補間をしたdebayer画像あるいはresister画像ではそのようなmessageは出ません・・・???
どういうことなのかご教授いただけると幸いです。
2023年6月12日 00:02 #17586Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスターToshy-ijGさん
ご質問をありがとうございます。これは、Image CalibrationおよびDebayerをSubframe Selectorの前に実行してください、という意味です。Image Calibrationは、Flat, Bias, Darkの補正をするツールです。
これらのプロセスには、Signal EvalutionとNoise Evaluationの機能があり、チェックする箇所があります。これを実行すると、Metadataとしてファイルに書き込まれ、Subframe Selectorはその情報を参照します。
もしなかった場合は直接Pixelを評価しますが、そうすると正確にならないケースがあるようです。
2023年6月12日 10:34 #17587Toshy-jiGゲスト早速の回答ありがとうございます。
改めてこのimportantとしてある部分を読み直して、私の解釈が誤りだったと分かりました。
「metadataがちゃんとしていない場合にはsubframeのpixelから直接計算するが、その場合に補間がなされていると不正確になる」つまりmetadata不備で直接計算をする場合のことを言っているのであって、ここを早とちりして「subframeが補間がなされたものだと不正確になる」と採っていて???となった次第。
ちゃんと読めよ、ですね。
ありがとうございました。
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