イータカリーナ星雲の端にいる星雲NGC 3324

イータカリーナ星雲の端にいる星雲NGC 3324

世間がオーロラで大騒ぎをしているなか、NGC 3324という星雲の画像処理をしました。イータカリーナ星雲の北西に位置します。このリンクの写真の右上の方角です。

撮影は4月の初旬に終えていて、画像処理をして作品に仕上げるのを待つばかりだったのですが、画像処理のアイデアがわかず、なんとなくそのままにしていました。

天体写真は撮影してからの工程が長く、画像処理をすることで作品にしていきます。通常の撮影でも自由度が高いのですが、今回はナローバンドフィルターという特殊な波長だけを透過するフィルターで撮影したため、より表現の自由度が高くなります。そのため、仕上がりのイメージをある程度もたないと迷子になってしまうのです。今回も「思ったより地味だなあ」とか「色数が少ないなあ」とか思っているうちに時間が過ぎてしまいました。こんなときは寝かすのが一番です。

他の作品を先に進めたり、フードを作ったりしているうちに熟成されたのか、私の最近の派手めな作品に中にあって、落ち着いた雰囲気の良い感じに仕上がりました。下部のしっとり青いもやもやした天体と、上部の透明感ある天体(こちらがNGC 3324です)が良い対比になったと、悦に入っています。

<撮影データ>
イータカリーナ星雲の端にいる星雲NGC 3324
2024年3月10日 〜 2024年4月7日
AG Optiral 10″ iDK (250mm, F6.7)
Astro-Physics 1100GTO-AE
オフアキシスガイド ASI174MM Mini
ASI6200MM Pro
CHROMA RGB, SII, Hα, OIII Filters

露出(すべて-10°C冷却, Bin1x1, Gain 100, Offset 50)
 R: 300秒x84枚
 G: 300秒x64枚
 B: 300秒x73枚
 SII: 600秒x143枚
 Hα: 600秒x152枚
 OIII: 600秒x123枚
総露光時間 88時間05分

PixInsightにて画像処理

撮影地: チリ・ウルタド渓谷リモート撮影
#observatorioelsauce

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