SCNRは誰もがお世話になるツールです。画面はシンプルですがとても強力。このツールはRBG全ての色に効きますが、基本的にはGつまり緑色のノイズを除去します。
私は最初、SCNRの意味がよく分からなかったのです。SCNRをかけるとマゼンタっぽくなって、元の画像の方が綺麗にも思えるし・・・。緑色が消えてしましますから。
しかしなんと、宇宙空間には自然な光として緑色は無いそうなんです! PixInsightのサイトをみると次の記載があります。
一部の惑星状星雲の例外を除くと深宇宙には緑色の天体は存在しない。緑の星も存在しない。輝線星雲は深紅だし、反射星雲は青い。またOIII輝線は青緑色だ。つまり天体写真に緑色のピクセルがある場合、それはノイズと判断できる。
https://www.pixinsight.com/doc/legacy/LE/21_noise_reduction/scnr/scnr.html
なんと、綺麗だと思っていたのはノイズでしたか・・
使い方は超簡単。デフォルトのまま実行するだけです。彗星の尻尾など、緑っぽい色があるときは、Protection MethodをMaximum Neutralに変更すると良いそうです。また効果が効き過ぎる場合は、Amoutを0.5くらいに下げて試してみてください。
PixInsightの全体処理フローをまとめたこちらもあわせてご参考ください。