この一枚から私の天体写真が始まりました。
たまたま本屋さんで見かけたムック本に載っていたチリでの皆既日食の記事を目にし、2019年7月にチリに行きました。皆既日食の素晴らしさとともに私を魅了したのがチリの真っ暗な夜空と無数の星々。夢中で写真を撮りまくったのを覚えています。
この写真はその中の一枚。観測地のアンデス山脈ふもとのウルタド渓谷は乾燥した土地で、たくさんのサボテンが生えています。ちょうど沈みゆく南十字星といっしょのショットをねらいました。
その少し上にあるのはSFでもおなじみのアルファとベータのケンタウリ。地球から一番近い恒星です。その距離4.4光年です。
<撮影データ>
サボテンに挟まれた南十字星
2019年7月3日23時59分30秒~
Fujinon XF8-16mmF2.8 R LM WR (f10mm F2.8)
Fujifilm X-T30 (ISO 3200)
LEE ソフト#3フィルター
露出30秒
Adobe Lightroomにて画像処理
撮影地: チリ・ウルタド渓谷