星沼会メンバー5人で11月の連休に喜界島に行きました。サトウキビ畑がいっぱいの素敵な島です。
心配していた台風も過ぎ去り、なんとか喜界島に行くことが叶いました。時間がとれなくて泳ぎませんでしたが、11月のこの時期でも泳げそうな気温です。
今回の旅行のメインは、星沼会プレゼンツ、島の皆さんとの星空鑑賞会です。地元の方が制作してくださったチラシには、星沼会を代表して私の紹介を掲載していただきました。そこはかとなく大物感が漂います(笑)。
島に着くと、案内チラシが、スーパーやカフェに掲示してありました。期待感とワクワク感が盛り上がります。
喜界島は珊瑚礁が隆起してできた珍しい島です。島は何度か隆起しているので段丘と呼ぶ段々の板が積み上がったような構造になっています。観望会を実施した百之台展望所は、10万年前に最初に隆起した珊瑚礁とのことです。
星空鑑賞会の開始
開始の20時30分近くになると、島民の方が続々と集まってきました。全部で30数名いらっしゃったと思います。雲は出ていましたが、風があったので曇っても少し待てば晴れ間が広がる夜で、星空鑑賞には十分な夜でした。
「星座を知ると夜空が楽しくなる」星座の解説からスタートしました。
図鑑や星図に出ている星座の解説は、星を見慣れていない人は星座の向きが変わるとわからなくなってしまう問題があるので、同時刻に見える星座の向きにあわせた資料を用意しました。
星沼会のメンバーが5名いましたので、ばらばらに分かれて空の解説をしました。なかなか豪華な体制での観望会だったと思います!
「オリオン座以外を初めて見ました」
「この夜空が、こんなに貴重だとは知らなかった。これからもっと見てみます!」
「あの光は400年前の光ですか!」
「この公園に初めてきました。喜界島の夜景もはじてめてみました」
などなど、嬉しい感想が飛び交います。
またスマホで撮影した紫金山・アトラス彗星を見せてくださった方や、ブラックホールや電波望遠鏡などについての熱心な質問をされる方もいらっしゃり、やはり星と宇宙の人気はすごいものがあります。
望遠鏡による木星観望
星沼会メンバーの1人が13cmの反射望遠鏡を準備し、参加した方に木星を見てもらいました。
雲は多かったのもののシーイングは良い夜でした。星も瞬きもせず、ピタッと止まっています。
「木星の縞々が見えます!」
そんな声もあがりました。
「木星の周りの小さな星はガリレオ衛星といって、毎日見ていると動くのがわかります。」
「そんなに昔の人が観測していたのですね」
「ちなみに、この望遠鏡はニュートン式といって、ニュートンが発明したんですよ」
「ひゃー」
スマート望遠鏡登場
現場には3種類のスマート望遠鏡も持ち込みました。
DWARF3、Vespera II、Seestar S50の3台です。
「この3台が揃って観望会をするのは世界で初めてのことと思います」(星沼会調べ)
「おお〜」(湧き上がる歓声)
アンドロメダ銀河を導入して放置したあとに戻ってみると、すでに小学校低学年くらいの男の子がVespera IIに接続したiPadを操作していました。
「これですか?」
あっというまにアンドロメダ銀河のコア部分をタッチしてズームします。さすがは今時の小学生です。
「はいそうですー」
「これもですか?」
「おお、それはM101。アンドロメダ銀河の周りを回る銀河です!よく見つけたねー」
将来がとっても有望です!
楽しい会でした!
とっても楽しい観望会でした!翌日、島内をめぐっていると
「星空鑑賞会に参加しましたよ」
という声を何度かかけていただきました。こんなすごい空の下で生活しているので、星を見ないともったいない。スマートフォンの星座アプリも紹介しましたし、これから空を見上げる方も増えると良いなと思っています。
会の開催には、喜界島の関係者の皆様、とくに島在住の甲原さんには大変お世話にになりました。甲原さんは喜界島でTOBA TOBA COLAという島のみかんときび粗糖、スパイスから作られたクラフトコーラを開発・生産されています。これが炭酸水に割って飲むととても深い、複雑な味がして美味しい。ビールにちょっといれても美味しい。ぜひお試しください!
トバトバコーラのホームページ: https://tobatoba.jp/
喜界島旅行はAramisさんもブログに書かれています。あわせてご覧ください!