2021年の4月に公開したイータカリーナ星雲の画像。これはチリ・リモートの最初の画像です。いろいろ気になっていることもあり、また自分のスキルアップやPixInsightの機能向上の効果も期待して、再処理をしてみました。結果がこちらです。
前回の画像処理はこちらです。
横に並べてみます。
どうでしょうか。2年分の進化がある!!・・・と信じていますー。
大きく変えたのは彩度とコントラストです。前回は中間層の輝度を高くし、その分を補うために彩度を高くしていました。輝度があがると色が薄くなるためです。結果として、全体が均質な印象になってしまっていました。新しく処理した方が、濃淡がよりはっきりして奥行きができたと思っています。
またBlurXTerminator (BXT)を使って色ずれの補正と解像感の向上をしました。
現在、以前に撮影した画像の再処理キャンペーン中です。天体写真を見る目や技量など、最初に処理したときに比べた自分の上達や、画像処理ソフトの進化をもとに、もう一度画像処理するのはとても楽しいものです。でもちょっと難しいのは、撮影した直後の興奮というか熱い気もちはどうしても薄れているので、写真に熱気が足りなくなっちゃう感じはしています。
<撮影データ>
イータカリーナ星雲 (2023年1月22日 再処理)
2021年2月21日 〜 3月26日
Takahashi FSQ-106N (530mm, F5)
Takahashi EM-200
ASI1600MM Pro
Baader LRGB, Hα Filters
Autoguide – QHY5L-IIM / Baader Vario-Finder 60mm
露出(すべて-20°C冷却, Bin1x1)
L: 600秒x131枚
R: 600秒x96枚
G: 600秒x47枚
B: 600秒x50枚
LRGB 総露出時間 54時間0分
PixInsightにて画像処理