- このトピックには16件の返信、1人の参加者があり、最後ににより4ヶ月、 2週前に更新されました。
-
投稿者投稿
-
2024年3月20日 18:31 #19679岡本拓也ゲスト
こんばんは、初めまして、岡本と申します。いつも有益な情報をありがとうございます。
ZWOのASI2600mcが2台あり、同じ画角、似た焦点距離で撮影した画像があるのですが、インテグレーションするにはどうしたらよいですか。各々にWBPPした後のマスター画像同士をインテグレーションすればよいのでしょうか。教えていただきたいです。
2024年3月20日 19:04 #19680Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター岡本さん
こんにちは。方法としては2つあります
(1) WBPPで全部の画像を一緒にインテグレーション
(2) 個別にインテグレーションして合成似た焦点距離というのは、同じ光学系でしょうか。もしくは異なる機種でしょうか。同じ機種であれば、ほぼ画像は似ているので(1)がおすすめですし、異なる機種ですと焦点距離が近くてもピクセルリジェクションなどの処理が悪影響を与える可能性があるので、(2)がおすすめです。
いったん、簡単に説明します。
情報をいただければ、もう少し詳細に解説しますね!(1)の場合は、Darkが異なりますので、いったんWBPPをCalibrationまでをそれぞれやって、そのあともう一度WBPPを実行するのが簡単です。こちらをご参照ください。
(2)の場合は、できあがった二つのマスターファイルをStar Alignmentプロセスを使って、位置合わせします。次にPixel Mathを使って合成します。AとBというファイルならば(A+B)/2という単純な合成でも良いと思います。
2024年3月20日 19:31 #19681岡本拓也ゲスト素早いお返事、ありがうございます。屈折での撮影です。FSQ106とVSD90SSです。FSQですと焦点距離は530mm、RDありで380mm、VSDですと495mm、RDありで391mmとなり、似てますがわずかに違います。同じCMOSであってもダークは異なりますし、フラットも当然別のものとなります。1,2ともにどのようにすればいいのか、教えていただきたいです。
2024年3月20日 20:02 #19682Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター豪華な組み合わせですね!
光学系が完全に異なるので上記の(2)の方法で異なるマスターを使って合成するのが良いと思います。ただ周辺の歪み具体が異なるので、完全に合成できない可能性は残ります。
(1)それぞれWBPPを実行
FSQとVSDそれぞれ別個にWBPPを実行して、masterファイルを二つ作ります。これをFSQとVSDと呼びます。(2)Star Alignmentで位置あわせ
Star Alignmentというプロセスを使って位置合わせをします。
・二つの画像を読み込みます。
・Star Alignmentを起動します。
・Reference Imageは、焦点距離の長いほうのFSQの画像を指定します。
・Target ImageにVSDの画像を指定します。
・Distortion Modelは歪みの補正をするため、Thin Plate Splinesを選びます。実行すると位置あわせができた画像が生成されます。この画像をVSD_registeredとします。
(3) 合成
FSQの画像(FSQとします)とVSD_Regを合成します。
・PixelMathを起動します。
・式として(FSQ + VSD_registered)/2と記載します。
・▲マークをFSQの画像にドロップします。これで合成できると思います。わからないことがあれば、ご連絡ください。
- この返信は6ヶ月、 3週前にMasahiko Niwa/丹羽雅彦が編集しました。
- この返信は6ヶ月、 3週前にMasahiko Niwa/丹羽雅彦が編集しました。
2024年3月20日 20:15 #19685岡本拓也ゲストありがとうございます。大変よくわかりました。PixelMathまでの流れは理解しました。あと少し追加の質問なのですが、PixelMathでできた画像は結局VSDとFSQで撮った画像の総露光時間分すべてを含むデータとなるということでよいですよね?また周辺のゆがみ具合というのは光学系の差異による星の形などということでよろしいのでしょうか。
2024年3月20日 20:20 #19687岡本拓也ゲストすみません、加えてです。カブリなどが異なる可能性もあり、最初にDBEやABEまでした画像を同様の方法でインテグレーションすることもできますでしょうか。その方が出来上がった画像の処理が簡単かなとも思いまして。ちなみに世の中にはε130D+ε160Dでツイン撮影して合成される方もおられ、すごいとしか言いようがありません。
2024年3月20日 21:18 #19688Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター周辺の歪みは、光学系によって微妙に星の位置が異なるのです。たとえばこの画像はFSQ-106とFC-76をStar Alignmentで位置合わせした例です。画像の左の方をズームしています。そのため右の方が画像の中央です。
中央は星が一致していますが、左の方がずれていることがお分かりかと思います。この例ではThin Plate Splinesであわせると、正しく一致させることができました。
DBE/ABEを実施した方がよいですね。
また有料ですがAPP (Astro Pixel Processor)というツールを使うとより簡単に合成できます。APPを使うとε130と160でもそれほど難しいことではないと思います!
- この返信は6ヶ月、 3週前にMasahiko Niwa/丹羽雅彦が編集しました。
2024年3月21日 07:40 #19693岡本拓也ゲスト丹羽さんへ
昨日もありがとうございました。(1) WBPPで全部の画像を一緒にインテグレーションの方法も教えていただけると幸いです。
2024年3月21日 09:59 #19694Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター両方ためされるのですね。下記の方法で実行するのが簡単です。
(1) FSQ, VSDそれぞれWBPPでCalibrationだだけ実行
下記のパラメータを設定して、FSQ, VSDそれぞれFlat, Darkを指定してCalibrationだけ実行します。つまりWBPPは2回実行します。
(2) Integration
WBPPで(1)でCalibrationしたライトフレームを読み込み実行。Calibratedフォルダの下のファイルを読み込みます。このとき、Flat, Darkは指定しません。
これでできると思います。Group機能を駆使すると一回でできるかもしれないですが、このケースでやったことがないのと、すこし設定がややこしいので上記が良いと思います!
2024年3月21日 13:05 #19695岡本拓也ゲストありがうございます。初歩的な質問で申し訳ありませんが、キャリブレーションのみをWBPPで実行する設定方法を教えていただきたいです。その他は理解できました!
2024年3月21日 14:17 #19697Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター上記の(1)のスクリーンショットの設定で、キャリブレーションだけします!つまり、Subframe weightingだけチェックします。
その時Dark, Flat, Lighを設定ください。
このキャリブレーションだけする方法は画像のクオリティ判定など、他の用途によく使いますので便利です。
まだわからないことがあったらお気軽にご連絡下さい!
- この返信は6ヶ月、 3週前にMasahiko Niwa/丹羽雅彦が編集しました。
2024年3月21日 14:51 #19699岡本拓也ゲストありがとうございます。やってみます!!!昨日よりありがとうございました。またよろしくお願いいたします。
2024年3月23日 09:10 #19702岡本拓也ゲスト丹羽さんへ
こんにちは。先日もありがとうございます。各々にキャリブレーションしたあとの画像のwbppでのインテグレーションの際、Pixinsightの設定の詳細はどのようにしたら良いでしょうか。過去の質問コーナーの内容も拝見したのですが分からなくて。申し訳ありませんが宜しくお願い致します。あと、このコーナーでの質問としては外れますがAPPが便利とのことで、今回の質問内容を解決できる使用方法がもし丹羽さんがご存知でしたらご教示頂ければ幸いです。お忙しい中申し訳ありません。宜しくお願い致します。
2024年4月10日 20:27 #19874Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスターこの件、回答していませんでした。遅くなってごめんなさい。
キャリブレーションをした後にインテグレーションする場合は、下記の画像のようにRegistrationとIntegrationにチェックします。鏡筒が違うのでLocal Normalizaitonはオフにした方が良さそうです。またAstronomic Solutionもオフにしてください。
ただ鏡筒が異なるためピクセルの状況がかなり違うので、Pixel Rejectionなどのプロセスで意図せずピクセルが除外されてしまう可能性があり、私はやったことがなく、あまりおすすめの方法とは言えないです。とはいえ一度、試してみてください!
別スレッドで質問された総露光時間が加味されるかどうかについてですが、下記の通りです。
◾️WBPPでインテグレーションする方法
この方法であれば露光時間による品質の良さは加味されます。◾️Pixel Mathでインテグレーション済みのファイルを合成する方法について
上記のPixelMathの計算式は単純に足して2で割っているので加味されません。もし差をつけたい場合は自分で調整します。たとえばFSQを60%、VSDを40%加える場合は、次のように記載します。FSQ*0.6 + VSD_registered*0.4
しかし経験上は、よほど画像のクオリティに差がない限り、足して2で割ることで十分効果はありました。
◾️APPについて
またAPPの方法ですが、私はインテグレーション目的ではやったことがないのです。やった方に聞くと、モザイクの方法と同じそうです。APPによるモザイクの方法は蒼月城さんのYouTubeで解説されていました。また、まとめですがインテグレーションは私は次の方針でやっています。
・同じ鏡筒・カメラの場合は、WBPPによるインテグレーション
・異なる鏡筒や異なるカメラの場合は、それぞれマスターを作ってPixel Mathで合成WBPPのインテグレーションは、Pixel Rejectionなどの処理が走るので、異なる鏡筒やカメラに使うとよろしくないだろう、と考えるのが理由です。
2024年4月11日 12:20 #19880岡本拓也ゲスト丹羽さんへ
ありがとうございます。ではPixelMathでインテグレーションした場合の露光時間は雑誌などに応募する際など、どのように記載するのが正しい??のでしょうか。Pixel RejectionとはWBPPの進行で、排除される画像が増えてしまうということですよね。
-
投稿者投稿
- トピック「異なるカメラで撮影した画像のインテグレーション」には新しい返信をつけることはできません。