銀河を離れイスカンダルへ 〜 タランチュラ星雲と大マゼラン雲

タランチュラ星雲と大マゼラン雲
タランチュラ星雲と大マゼラン雲 (高精細版はこちら)

大マゼラン雲といえばイスカンダル。忘れもしない14万8000光年という数字。そう、宇宙戦艦ヤマトが地球の滅亡を防ぐためコスモクリーナーを手に入れるため、銀河を離れはるばるのぞんだところです。熱いです。

イスカンダル星に到着する前に、ガミラスのドメル将軍と最終決戦をしたのが七色星団。最新のヤマトシリーズでは七色星団はタランチュラ星雲に存在する設定になっているそうです。この写真の左側、タランチュラ星雲を超えて、右側に端っこが写っている青い大マゼラン雲にヤマトは向かったわけです。熱いです。

40数年前の小学生であった私は、機動戦士ガンダム派ではなく、宇宙戦艦ヤマト派でした。ドメル将軍の立派な姿を目の当たりにし、世の中が「敵=悪い奴」というシンプルな構図でないことを知ったのもそのころです。当時はマゼラン雲は「マゼラン星雲」と呼ばれていました。いまもマゼラン星雲と言ってしまいます(アンドロメダ星雲も同じですね)。しかしマゼラン雲はれっきとした銀河。大きさは我々の天の川銀河の10分の1程度で、小マゼラン雲とともに、天の川銀河の周りをまわる伴銀河といわれています。

タランチュラ星雲は天リフのイベントでもお話ししました。大マゼラン雲の中にある星雲で、星がたくさんできているスターバースト領域です。タランチュラ星雲の赤と大マゼランの星々の青のコントラストがとても綺麗です。タランチュラ星雲の中心部が少し青いのが、とっても気に入っています。

ほんのり青い中心部
ほんのり青いタランチュラ星雲の中心部

南半球から夜空を見上げると、大マゼラン雲とその中にあるタランチュラ星雲は、天の南極のまわりを小さく回っています。北天でのカシオペア座や北斗七星の位置にいて、一年中みられます。チリでみた大小マゼラン雲は衝撃的! 先に小さい雲が地平線から上がってきて、次に大きな雲が上がってきました。現地の人が「LMC! LMC!」としきりに言うのですが、最初は何のことかわからずにいました。海外では大マゼラン雲をLMC(Large Magellanic Cloud)、小マゼラン雲をSMC(Small Magellanic Cloud)というのですね。まさに空にぽっかり浮かんだ雲です。点ではなく面積をもった大きさが肉眼で見られる天体は、他には太陽と月くらいでないでしょうか!・・ たぶん。

<撮影データ>
銀河を離れイスカンダルへ 〜 タランチュラ星雲と大マゼラン雲
2022年1月29日 〜 2月7日
Takahashi FSQ-106N (530mm, F5)
Paramount ME
ASI1600MM Pro
Baader LRGB, Hα Filters
Autoguide – QHY5L-IIM / Baader Vario-Finder 60mm
露出(すべて-20°C冷却, Bin1x1, Gain 0, Offset 10)
 L: 300秒x122枚
 R: 300秒x61枚
 G: 300秒x47枚
 B: 300秒x54枚
 Hα: 300秒x40枚
総露出時間 27時間0分

PixInsightにて画像処理

撮影地: チリ ウルタド渓谷(リモート撮影)

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