画像処理も一段落し、私の興味が次の対象に移りつつあったM83。だいこもんさんとぐらすのすちさんとチャットしていると、だいこもんさんが「矮小銀河が描写されている」とおっしゃいます。
なんですと!?
そうとは気づかずトリミングしちゃってます。パステルカラーだの松田聖子だの、小泉今日子だの、森尾由美だの言っている場合ではありませんでした。早速、PixInsightのアノテーションをかけてみます。
たくさんの銀河が写っています。それでは銀河散策の旅にでてみましょう。
おしゃれ3兄弟
だいこもんが最初にみつけた銀河たち。色も形も異なる銀河が3つ並んでいます。右のPGC47968は渦巻銀河。1.8億光年先です。真ん中のPGC47964は土星の輪のような形ですがやはり渦巻銀河です。1.97億光年先の銀河です。同じ渦巻銀河でも右の方が腕がほどけていて古いのでしょうか。色を見ると真ん中の方が赤っぽくて長寿命な感じもしますね。ふむむ。左のPGC718484はこの二つより少し遠い7億光年先の銀河です。
遠くの皆さん
つづいて遠くにある銀河です。写真の載っている銀河の数が多くて全部調べるのが大変だったので、小さくて赤っぽい銀河を中心に調べました。遠いと赤方偏移しているかも?と考えてです。でもこれくらいだと、まだ目にわかるような差は変化はないのかもしれません。真ん中の上の方のPGC734605は23億光年先、その下のPGC73324は11億光年先の銀河です。23億年前というとカンブリアの大爆発よりまったく前の古原生代。まだ地球上に微生物などしかいなかった時代です。
目立つ二人
M82のすぐ東にあるこの二つの銀河は、色も鮮やかな渦巻銀河。これは目立つのですぐに気がつきます。色の出方も非常に綺麗です。M83の傍銀河のようにみえますがPGC72425が地球から6.5億光年、PGC48132が6.7億後年離れています。この二つは比較的近いのですね。ちなみにM83は1600万光年先です。
南のマルカリアン(仮名)
銀河が並んでます。これもひとつのマルカリアン。南半球はマルカリアンチェーンがそれほど高度があがらないので、こっちを楽しみたいと思いますw。真ん中のPGC725797は10億光年先。PGC725668は12億光年先、PGC725961は12億光年先。見かけだけではなくて実際にも近い距離にいるのでしょうか?
宝石箱のような銀河
何度も見入ってしまったのがPGC48029。おそらく手前にある星だと思うのですが、赤と青が煌めいて宝石箱のようです(宝石箱はみたことないけど)。不規則銀河です。
双子銀河?
ガスが重なっているようでもあり、最初、相互作用をもつ双子の銀河かと期待してしまいました。しかしPGC717690は4.9億光年、PGC3098306は7.2億光年でかなり離れています。見かけ上、繋がっているように見えるだけでした。
2本の腕の伸びた見事な渦巻銀河
これぞまさに渦巻銀河。2本の腕がしっかり伸びています。この写真には銀河がたくさん写っていましたが、小さな銀河の中ではPGC48250が一番銀河らしい銀河でした。
立派な渦巻銀河は他にもありました。
PGC732970も2本の腕が伸びた立派な銀河です。その下のPGC732948は少し変わった形をしたやはり渦巻銀河です。
いや〜、うっかり見落としていました。まだまだありそうです。これは楽しい!