四国カルスト 天狗高原の網状星雲

天狗高原の網状星雲
天狗高原の網状星雲

8月の天狗高原への遠征で撮影した網状星雲の処理がやっとおわりました。こんなに時間がかかったのは天狗高原の星多い問題。新しく色合わせマスク処理の2つのテクニックを覚えて、ようやく形になりました。天狗高原はそれほどに空が暗く、天の川が濃い素晴らしい星空でした。あとで聞いた話では天気が不安定なことも多い場所で、天気に恵まれたのは幸運に思います。

現地はさすがの観光地。撮影した駐車場は人も多く、いつもの寂しい撮影とは異なり、もう一人いらした天体撮影している方とも撮影の合間の会話を楽しむことができました。

撮影の途中、「カメラの設定を見てもらえませんか」との声に振り返るとカメラを持った女性がいらっしゃいます。聞けば松山から星の写真を撮るために天狗高原に来たけれど、うまく写らないとのこと。手にはソニー製のコンパクトデジカメ。スマホとの差別化のため、最近のデジカメの性能は高くセンサーも良いはずです。

(これならきっとうまく映りそう)

使っていない自由雲台と三脚をカメラに取り付け、慣れないソニーのメニューに苦労しながらISO 6400、シャッタースピード30秒に設定。オートフォーカスからマニュアルフォーカスに変更もできそうな感じでしたが設定方法がわからず、まあ無限遠になるかなと思い、とりあえずオートフォーカスのまま試し撮りしてみました。期待感ある眼差しを受けつつ(暗くて表情は見えませんでしたが、声のトーンからそんな感じ)、待つこと30秒。液晶モニターに見事な天の川が。

これは私のカメラで撮影した天の川です
これは私のカメラで撮影した天の川です

「綺麗〜」
「良かった〜(ほっ)」

モニターを拡大すると星像も小さくピントも出ているようです。うっかりフォーカスを触ってしまうリスクを考えるとオートフォーカスのままの方が安心かもしれません。雲台と三脚は使う予定が無かったので、そのままお貸ししました。返却にいらしたときにお話を聞いたら、ずいぶん長い時間たくさん撮影して、夢中だったようです。自宅から数時間でこんな素晴らしい夜空に来られるのだから撮らないともったいない。天の川はインスタ映えもするはず。「帰ったら三脚を必ず買います」とおっしゃっていましたのが嬉しく思いました。若い方にレンズ交換式のカメラが売れていると聞いたこともあります。こんなちょっとしたことで天体写真の層が広がってくれば、我々ファン層にもなにかとありがたい話です。

今回の天狗高原は、翌日の星空案内人とあわせて、天体ファンではない方と会話する体験が楽しめる遠征でした。みんな星好きだもんな。ちょっとハッピーな気持ちになって帰りました。

牛たちがのびのび
牛たちがのびのび
四国カルスト
四国カルスト

<撮影データ>
網状星雲
2020年8月18日22時0分8秒〜
BORG 72FL + 7872レデューサー (288mm, F4)
Fujifilm X-T30
露出 60秒x109枚コンポジット (総露出1時間49分)
ISO 3200
Unitec SWAT-310-Vspecでノータッチ追尾
PixInsightにて画像処理

天の川
2020年8月19日23時31分6秒〜
Fujifilm X-T30
Fujinon XF8-16mmF2.8 R LM WR (f8mm F2.8)
LEE ソフト#3フィルター
露出 30秒
ISO 6400
Adobe Lightroomにて画像処理


2020年8月20日11時15分43秒〜
Fujifilm X-T30
Fujinon XF23mmF2.8 R WR (f23mm F4.0)
露出 1/800
ISO 160
Adobe Lightroomにて画像処理

四国カルスト
2020年8月20日11時31分59秒〜
Fujifilm X-T30
Fujinon XF8-16mmF2.8 R LM WR (f12mm F4.0)
露出 1/90
ISO 160
Adobe Lightroomにて画像処理

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