ほぼエッジオンの棒渦巻銀河 NGC 4945です。厚いダストに覆われていて構造がよくわかりません 笑。明るい二つの星は、ケンタウルス座の星です。ケンタウルス座は「春の大曲線」の終わりにあるからす座のさらに南で、日本からはかなり低い南の空に位置します。
この銀河、ぱっと見では地味かと思いきや、拡大してみるとなかなかのハンサムな銀河です。
NGC 4945の左上(東南)には、NGC 4945Aという渦巻銀河がいます。こっちも明るい星にはばまれて、よく見えません。
NGC 4945AというNGC 4945の添え物のような名前をつけられてしまっていますが、NGC 4945とは距離も遠く、両者は物理的に関連がありません。NGC 4945が1300万光年先、NGC 4945Aは6200万光年先の銀河です。
ところでネットでNGC 4945のことを検索してみると、学術論文がたくさんヒットします。銀河の中心部に巨大なブラックホールがあり、X線解析すると高いエネルギーの放射があるそうです。
<撮影データ>
埃まみれの棒渦巻銀河 – NGC 4945
2024年4月9日 〜 2024年5月9日
AG Optiral 10″ iDK (250mm, F6.7)
Astro-Physics 1100GTO-AE
オフアキシスガイド ASI174MM Mini
ASI6200MM Pro
CHROMA RGB, SII, Hα, OIII Filters
露出(すべて-10°C冷却, Bin1x1, Gain 100, Offset 50)
L: 300秒x144枚
R: 300秒x60枚
G: 300秒x54枚
B: 300秒x50枚
Hα: 600秒x248枚
総露光時間 67時間0分
PixInsightにて画像処理
撮影地: チリ・ウルタド渓谷リモート撮影
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