SubframeSelectorに必要なGainをBasic CCD Parametersで取得する方法をこちらでレポートしました。友人のCarlos(彼のインスタはこちら)に自慢げに話したところ「私はこっちを使ってるよ」と教えてくれたのが、MureDenoiseDetectorSettings。
もともとMureDenoiseのパラメータ設定のためのスクリプトのようです。ではMureDenoiseは何かというと、リニアのモノクロイメージのノイズを除去するツールのようで、調べて見ると・・・危ない危ない。もとはといえばSubframeSelectorを使いたいから始めたこの調査。深みにはまらないようMureDenoiseは又の機会に・・・
早速試してみました! こちらの方がシンプルです。果たしてデータは異なるのか?
用意するもの
- BiasフレームもしくはDarkフレームを2枚 (Calibrationしていないもの)
- Flatフレームを2枚 (Calibrationしていないもの)
これをDebayerをせずに読み込みます(Debayer無しに読み込む方法はこちらの冒頭で記載しています)。
MureDenoiseDetectorSettingsの実行
ScriptメニューのNoiseReductionの下にMureDenoiseDetectorSettingsはあります。起動してみましょう。
出てきたダイアログボックスで先ほどのファイルを指定し、Estimateボタンを押して実行です。楽ちんですね。
Gainは1.549でした。これはBasic CCD Parametersの調査と同じファイルを指定しています(ただしFlatとDarkを利用しBiasは使っていません)。Basic CCD Parametersのときは1.75でしたので比較的近いあたりでしょうか。
こんどはBasic CCD Parametersと同じファイルでBiasを指定してみます。すると1.495でした。いろいろなファイルを試しましたが、1.494-1.549に近い値でした。
今回ISO 3200のBiasフラットを使いましたが、試しにISO6400のBiasを撮影してみると0.424の値も出ました。ただ夜の寒いところで撮ったのでは無く、冷蔵庫で撮ったので、環境の違いが影響したのでしょうか。
ひとまず1.5を使ってみようと思います。今後、いろいろな条件で試してみようと思っています。