卵を守るつがいの龍

卵を守るつがいの龍

宇宙には神秘的な場所がたくさんあります。極め付きがこれ。
2頭の龍が卵を守っているように見えます。ぜひクリックして大きな画像でご覧ください。

拡大して見てみましょう。まずは2頭の龍。

卵を守るつがいの龍

海外ではこの天体はThe Fighting Dragons(戦う龍)という名前がつけられています。西洋では龍は邪悪な世界の生き物です。だから戦うイメージなのでしょう。しかし日本人としては龍は龍神様。水や自然を守る神様で、強い味方。私がよく遊びに行く城ヶ島の近くにある海南神社にも、龍の神様が祀られています。だから守護神のイメージです。そんなわけで、タイトルは「卵を守るつがいの龍」にしました!

龍の卵はこちら。

中央の星はひとつに見えますが二重星です。もともと三重星だったものが、2つの星が合体して二重星になったという説が有力とのこと。周りのガスもそのときに噴出したようです。この卵は以前にも撮影しました。

つがいの龍の場所は、さそり座のちょっと南のさいだん座にあります。

さそり座は日本からでは南の低空に位置しており、この龍はさらに低い南の空。私の住む横浜付近からは5度の高さです。腕をまっすぐ前に伸ばすと握りこぶし一つが10度ですので、低すぎて残念ながら観測することはできません。昨日、ペルセウス座流星群を見に葉山の森戸海岸に行ってきました。やっぱりさそりの尾が南の低空でギリギリ見える高さでした。今回はチリに設置した望遠鏡で撮影しています。

構図は、2頭の龍と卵を対角上に配置したかったので、北東の向きを上にしました。私の望遠鏡は倍率が高いのでモザイク合成といって、4枚の写真をつなげています。1枚あたり6種類の画像を使っているので実際には24種類の画像を合成していて、なんどか訳がわかんなくなりました。

<撮影データ>
卵を守るつがいの龍
2026年5月23日 〜 2026年7月14日
AG Optical 10″ iDK (250mm, F6.7)
Astro-Physics 1100GTO-AE
オフアキシスガイド ASI174MM Mini
ASI6200MM Pro
CHROMA RGB, Hα, OIII SII Filters

露出(すべて-10°C冷却, Bin1x1, Gain 100, Offset 50)
4パネルモザイク

(1パネル目 右下)
 R: 300秒 x 45枚
 G: 300秒 x 39枚
 B: 300秒 x 25枚
 Hα: 600秒 x 29枚
 OIII: 600秒 x 33枚
 SII: 600秒 x 35枚

(2パネル目 左下)
 R: 300秒 x 34枚
 G: 300秒 x 26枚
 B: 300秒 x 23枚
 Hα: 600秒 x 44枚
 OIII: 600秒 x 42枚
 SII: 600秒 x 44枚

(3パネル目 右上)
 R: 300秒 x 18枚
 G: 300秒 x 29枚
 B: 300秒 x 21枚
 Hα: 600秒 x 49枚
 OIII: 600秒 x 47枚
 SII: 600秒 x 44枚

(4パネル目 左上)
 R: 300秒 x 38枚
 G: 300秒 x 38枚
 B: 300秒 x 39枚
 Hα: 600秒 x 43枚
 OIII: 600秒 x 34枚
 SII: 600秒 x 35枚

総露光時間 111時間5分
 RGB(星)31時間15分
 Hα, OIII SII(星雲)79時間50分

PixInsightにて画像処理

撮影地: チリ・ウルタド渓谷リモート撮影

#observatorioelsauce

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