SCWにしてやられた・・我慢の横浜 カルフォルニア星雲

カリフォルニア星雲
カリフォルニア星雲

 「こうも曇り続きだとやることないな」

・・・と寝る準備をし始めながら、なにげに天気予報サイトSCWに目をやりました。天文ファンはすべからくやっているであろう習慣です。

 「マジ、なに?晴れ予報!」

晴れ予報!
晴れ予報!

外に目をやると雨もしとしと降っていて、ぶ厚い雲に覆われた横浜の空は真っ白。SCWは1時間後にはスッキリ晴れるとドヤ顔(例のネオワイズ彗星騒動のときにSCW有料会員になったので、毎時40分に局地情報がアップデートされます)。慌てて支度を始めました。

ベランダからは撮りたい天体が無かったので、雨が止んだのを見計らって自宅近くの駐車場に。空は晴れ始め星が出始めてカシオペア座や北極星も綺麗に見えます。

 「昨日は晴れたと思ってセッティングが終わったら曇っちゃったんだよな。今日は大丈夫そうで良かった・・・って、また曇ってんじゃ〜ん」

撮影準備が終わり空を見上げると一面の雲。まさかの2夜連続の設営の練習なのか!?
急ぎSCWを見てみると、やっぱりスッキリ晴れ予報。この時点では、楽観的に雲が無くなるのを待っていました。

空一面の雲の下、待つ!
空一面の雲の下、待つ!

しかし毎時40分の予報は晴れのまま、待てど暮らせど厚い雲。この時点でベランダにしなかったことを後悔し始めます。駐車場に設営したため望遠鏡を放置して帰るわけにも行かず、深夜で誰も来ないけれど、とはいえ不審者と思われないようにご近所に気を配りながら瞑想してひたすら待ちます。こんなときは心を無にしないと、余計なものをポチりそう。

途中、何度か雲が切れるものの星は目えないまま3時間が経ち、午前3時が過ぎました。

 「今日もあかんか・・・」

とあきらめ始めたところ、突如、雲が切れ始めました。北極星も雲越しに見えます。

 「お〜」

先日買ったPolemasterで極軸合わせをしているとあっという間にクリアな空に。オリオン座も全容が見えます。曇るときは一気に曇りますが、晴れるときもあっという間。この時点で3時20分。日の出が5時23分なので薄明まで1時間くらい撮影できそうです。極軸合わせが終わったらあらかじめ撮ろうと決めていたカリフォルニア星雲に鏡筒を向けました。基準星は近くのカペラです。薄明前にまた曇ってしまったので、トータルの露出時間はミスのロスを除くと46分でした。結果は最初の写真です。

横浜は明るいのでQBPフィルターを使いました。仕上げは擬似HOO法で。ちょっと露出足りないですね。近日中にもう少し撮り増しをしたいと思います。

ちなみに1枚だとこんな感じです。

PixInsightのスクリーンキャプチャー
PixInsightのスクリーンキャプチャー

私のX-T30は非改造機ですが、横浜の明るい空の下、淡い光がよく写ったと思います。富士フイルムとQPBフィルターの力ですね。

SCWに文句言っちゃいましたが翌日の日曜夜も雨でしたし、この日も晴れ情報がなければ撮れなかったはず。やっぱりSCWは頼りになるのでした・・と最後にちょっと持ち上げてみました。

<撮影データ>
2020年9月13日3時21分52秒〜
BORG 72FL + 7872レデューサー (288mm, F4)
Fujifilm X-T30
Sightron Quad BPフィルターII
露出 30秒x92枚コンポジット (総露出46分)
ISO3200
Unitec SWAT-310-Vspecでノータッチ追尾
PixInsight, Adobe Lightroomにて画像処理

撮影地: 横浜市街

(追記) 撮り増ししました

翌週の金曜日、同じ場所から同じ構図で追加撮影しました。この日はたっぷり時間があったのにトラブル続き。ネジが緩かったり構図を間違えたり・・・結局、18分を追加できただけでした(90秒x12枚)。それでもノイズなどずいぶん改善されています。もしかしたら90秒が良かったのか?短時間多枚数と長時間少枚数の検証は実は今回する予定でしたが撮影トラブルのため次回に持ち越しです。

18分追加

<撮影データ>
2020年9月13日3時21分52秒〜
2020年9月13日4時00分40秒〜
BORG 72FL + 7872レデューサー (288mm, F4)
Sightron Quad BPフィルターII
露出 30秒x92枚コンポジット (46分)
露出 90秒x12枚コンポジット (18分)
総露出 1時間4分
ISO3200
Unitec SWAT-310-Vspecでノータッチ追尾
PixInsight, Adobe Lightroomにて画像処理

撮影地: 横浜市街

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