
お母さんから「もっとちゃんと整理しなさい」と叱られそうにぐちゃぐちゃな銀河、みずがめ座にあるNGC 7727です。私が天文遠征に使っている望遠鏡のケーブル袋がまさにこんな感じです。
NGC 7727は10億年前に2つの銀河が衝突合体したできた銀河で、このぐちゃぐちゃした恒星ストリームは衝突の時の重力作用でできたそうです。銀河同士の合体はまだ完了しておらず、中央には2つの銀河のコアが観測されています。天文台が出しているコアの画像と私を見比べたところ、私の写真にも2つのコアが写っていました。下記の画像の明るい2つの点と考えてよさそうです(上の画像でも拡大すると見えますが、見やすいように明るさを変えました)

この2つの点の距離は、写真から測定すると2000光年くらいでした。このコアの一つずつにブラックホールがあるそうです。ブラックホール間の距離はとても近くて1600光年で、2億5000万年後には合体して一つのブラックホールになるそうです。
2つの銀河の合体というと我々の天の川銀河とアンドロメダ銀河も40億年後には合体するそうです。でも銀河の中の恒星はスカスカだから、大災害になるということでもなさそうです。できれば30億年後くらいの地球に行って、近づくアンドロメダ銀河を見てみたいですね。
写真の右下には典型的な棒渦巻き銀河のNGC 7724も写っています。この銀河の地球までの距離は8900万光年なので、NGC7727から比較的近い距離にあります。しかし2つの銀河の重力の影響はほとんどないそうです。
三つ子の銀河? NGC 7727、NGC 7723、NGC 7724
最初の写真は大幅にトリミングをしています。撮影した写真の全体はこちらです。

左下には、これもまた端正な姿の棒渦巻銀河 NGC7723が写っています。

NGC 7723も地球からの距離は8900万光年です。NGC7723、NGC 7727、NGC 7724の3つの銀河は、三つ子と言っても良いわりと近くにいる銀河同士なんですね。
<撮影データ>
2つの銀河が衝突合体!特異銀河 NGC 7727
2025年11月11日 〜 2025年11月22日
AG Optical 10″ iDK (250mm, F6.7)
Astro-Physics 1100GTO-AE
オフアキシスガイド ASI174MM Mini
ASI6200MM Pro
CHROMA LRGB, Hα Filters
露出(すべて-10°C冷却, Bin1x1, Gain 100, Offset 50)
L: 300秒x91枚
R: 300秒x30枚
G: 300秒x30枚
B: 300秒x30枚
総露光時間 15時間5分
PixInsightにて画像処理
撮影地: チリ・ウルタド渓谷リモート撮影
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