久々の遠征で大失態 〜 「北極星がない・・・」

昨夜、久々の星見にいってきました。家族と一緒だったので撮影はせずに、経緯台に載せたニュートンのR130Sfと2倍の星見専用双眼鏡ワイドビノを持って平沢ダムに行きました。今年は天気も悪く、また私はチリに行ったり個展をやったりしていたので、遠征は今年の1月以来の実に8ヶ月ぶりです。

この日はなかなか良い夜で、天の川も綺麗にみることができました。現地に到着してR130Sfを設置して、まずはお約束の土星を見て盛り上がったあと、はくちょう座や織姫・彦星、ペガスス座の解説に移ります。

R130Sfで夜空を楽しむ (撮影は娘)

家族への星ツアーもひと段落して、ぼ〜っと空を眺めていると・・・

 「あれ?北極星がない・・・」

北極星は、大航海時代の船乗りと天体写真家にはとても重要な星。慣れてくると北の空に瞬間的に見つけることができます。できるようになると当たり前になるという意味では、北極星を探すのは「ご飯を箸で食べる」「自転車に乗る」くらいのスキルでしょう。それが見つからない。一大事です。

基本に返り、カシオペア座のWの線を延ばして探します。延ばした先に星はあるのですが・・・

 「う〜ん。北極星はあれか。でもこんなだったかな・・・まあ、あれにしておくか」

違和感を感じつつも、カシオペア座を延ばした先にある星を北極星に認定しました。ちょっと異次元に迷い込んだ感覚をもちつつ、もう少しぼーっと見ていると・・・

 「あ・・・あれはミラクじゃん」

私はアンドロメダを探す時には、カシオペアを北極星と反対に延ばしてミラクを探します。北極星を探すのに反対側を探していました。ミラクを北極星と間違えるという、まさかの大失態をおかしたのでした。

北極星とミラクの位置関係

気を取り直してミラクから二つ星を繋げてアンドロメダを探すと、東京から近い千葉の空ながら肉眼でアンドロメダを見つけることができました。

望遠鏡をアンドロメダに向けると綺麗にみることができます。

 「アンドロメダが見えるよー。綺麗だよー」

なにごともなかったように家族を呼び、アンドロメダを見せてドヤ顔の私でした。その後、木星もあがってきたので木星の縞模様とガリレオ衛星を堪能しました。この日は流星も多く、たくさんの流れ星にいちいち歓声をあげました。

この夜に起きたことは墓場まで持っていこうと決意しつつ、ついブログに書いてしまう私がここにいます。「チリの空ばっかり見ていたから」という言い訳も見つかりました。

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