世間が春の銀河祭りに沸き立つこの時期、焦点距離400mmの望遠鏡を持つ私はいまひとつ撮影対象が決まらず、途方に暮れておりました。そんな時思い出したのが、先日に感動したかに座。かに座といえばプレセペ星団です。
プレセペ星団は星沼会でも人気のアイドル。春になると双眼鏡でその荘厳な姿をいつも楽しんでいます。早速撮影してみました。
こ・・・これは・・・星だ・・。
写っていたのは、そう、まさにたんなる星でした。いつも、解像感だの、分子雲だの言っているので、たまにはこういうのも清々しいて良いもの。とはいえ、まだこういった星団は経験不足。目で見るプレセペ星団の感動の少しでも伝わる方法を模索したいです。
いつものように一緒に撮影していたぐらすのすち君が、撮影風景を動画にまとめてくれました。
こ・・・これは・・・ひたすらしゃべっています。私たち。
そうなんです。いつもこんな感じで撮影もさておき、ひたすらぺちゃくちゃ。おしゃべりの自覚はあったものの、あらためてみると驚きます。ぐらすのすち君との遠征は「とても楽しいのに結果が残らない」。その理由を垣間見た気がします。
ところで、このページを見てくださる方が多いことに気がつきました。初めての方、ありがとうございます!このプレセペ星団は地味になっちゃいましたが、「たのしい天体観測」はほかにも天体写真をたくさん掲載しています。星の写真がお好きでいらした方は、こんなページもご覧いただけると嬉しいです!
<撮影データ>
■プレセペ星団は星でした
2022年2月27日20時52分04秒 〜 2月28日2時18分58秒
BORG 72FL + マルチフラットナー7108 (400mm, F5.6)
ASI294MM Pro
Astrodon LRGB Gen2 E-Series Tru-Balance Filters
露出(すべて-10°C冷却, Bin1x1, gain 0)
L: 30秒x47枚
R: 30秒x30枚
G: 30秒x58枚
B: 30秒x25枚
総露出時間: 1時間20分
Unitec SWAT-350-Vspec Premium
PixInsightにて画像処理
撮影地: 千葉県大多喜町