<書評> 星雲撮影の人におすすめ「星間物質と星形成」

ブログを始めて早2年。一度も書籍の紹介をしていなかったことに気づきました。というわけで、書籍紹介の第一号は「星間物質と星形成 (シリーズ現代の天文学) 福井 康雄」です。

Hαっていったいなんなの?」とか「黒体放射による星の色の話」とか、「分子雲の種類」など。とくに星雲の画像処理をするときに参考になる情報がてんこ盛りです。

その一つとして、私はこの本を読んで星の色に敏感になりました。以前は青とか赤とかわりと気軽にやっていましたが、星の色に科学的な意味があることを知り、いまは輝星のColor Indexを調べて変な色になっていないか調べています。たとえば本来は白から黄色気味の星を、青ハロのせいで青くしてしまっていたことがわりとあり、そんなときなんとか白っぽく処理できるように努力しています。

大学生向けの図書でもあり難しい記載が多く、実は全体の1割くらいしか読めていません。とくに数式を使った解説はスルーしています。それでも現象面を追うだけでもとっても面白く、また画像処理の参考になるので手元に置いておきたい一冊です。同シリーズには「銀河」などもあり、未読ですがそれらも面白そうです。

タイトルとURLをコピーしました