フォーラムへの返信
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Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター
田中さん
ご質問ありがとうございます。YouTubeのご質問に気がついて、「よろしければブログの質問コーナーで会話しましょう」と書こうとしたところ、すでに質問くださったことに気づきました。StarNetはインストールが必要です。こちらに方法を記載しました。
https://masahiko.me/starnet-colormask/しかし、StarNetのより高性能版のStarNet2が登場しています。不自然な星消し後などが消えてとても性能がアップしているので、StarNet2をインストールすることをお勧めします。
■ダウンロード
まずこちらからPixInsight用のStarNet2をダウンロードします。
https://www.starnetastro.com/download/■ファイルのコピー
ダウンロードしたファイルを解凍し、全てのファイルをPixInsightの入っているbinフォルダの下にコピーします。■登録
次にPixInsightからStarNet2が利用できるように登録します。1. Process – ModulesメニューからInstall Modules…を実行
2. Searchボタンを押す
3. 検索されたStarNet2を選択してInstallを実行
Installが終了すると、Process – <All Processes>の中にStarNet2が登録されます。もしM1 Macをお使いならば、こちらをご参照ください。
https://masahiko.me/starnet2_m1_mac/ちょっと手順が複雑なので、わからなかったら、お気軽にご連絡ください!
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスターウィスキーボンボンさん、
WBPPの記事のことは、本人はなかなか気がつかないので、コメントはとってもありがたかったです!これこらも、どしどし教えてください。全部同じなら安心ですね。難しいのはその後のカラーキャリブレーションで、そこはまだ試行錯誤しています。
またご質問くださいね!
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター米倉さん
返信が遅くなりました。■SWATについて
クランプを締めた状態では、350と310は同じ精度と感じます。つまり動作中は同じ精度です。ターンテーブルの剛性は350の方が高いとのことですが、私のBORGを載せている分には違いは感じませんでした。350と310はターンテーブルの構造が違うので、クランプを緩めた時の動きが異なります。クランプを緩めて手で回転させたときは350の方が滑らかに動きます。それによりPolemasterなどの電子極軸での設置精度が350の方がよくなります。私が310から350に改造したのは、これが理由です。恒星時目盛環は、私には不要でした。新しい天体を導入するときに近くの基準星をまず入れて、そこから移動させます。そのタイミングで目盛環を合わせ直しますので、恒星時でなくても問題ありませんでした。
特に問題なければ350がおすすめです。
■Mac M1について
私は2つのMacを使っています。
・MacBook Pro: M1 Max メモリ64GBの全部入り
・Mac mini: M1 メモリ16GBM1 MaxのMacBook Proは爆速を期待していたのですが、思ったより速くない印象です。WBPPなどはかなり時間がかかります。M1のMac miniもそれなりの高速を期待していましたが、そんなに速くないです。とはいえ、遅いわけではないです。
感覚論ですが、M1でのPixInsightはApple Siliconにネイティブでないせいか、速くない印象はあります。ネイティブのDavinch Resolveなどはかなり速いので、きっとロゼッタの問題な気がしています。
追加の質問があればお気軽に!!
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスターウィスキーボンボンさん、
たしかにWBPPはかなり変わりましたね。基本フローのWBPPを更新しました。
https://masahiko.me/pixinsight-workflow/#toc1フィルターのご質問ですが、全ての画像で同じフィルターをかけているのでしょうか。WBPPで実行しているのは基本的には、ダークやフラットなどキャリブレーション、位置合わせ、ノイズ処理、合成ですので、もしすべて同じフィルターということでしたら、あまり気にせず同じパラメータで実行すれば問題ないと思います。
もし画像ごとに異なるフィルターを使っていて、フィルターごとにたとえば異なるフラットを設定したいなど処理を分けたいということでしたら、工夫が必要になります。たとえばモノクロカメラのRGBフィルターの場合は自動判別しますのでフラット設定やパラメータ設定は別々に設定できますが、その他のフィルターで処理を分けたいということですと、まだ実験したことはないのですが、Grouping機能を使って自分でグループを作ってそれごとにフラットやパラメータを個別に設定します。
お答えになっていますでしょうか。もしご質問が違うことでしたら、お気軽にご返信ください!
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター回答をありがとうございます。解決してよかったです!!
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスターtakahiro9930さん、
こんにちは。PCCのグラフからエラーを読み取ることはできず「そういうものか」とみる程度です。グラフ上の直線に乗っていると嬉しいというのもありますが、それほど深い意味はないと思います。
PCCはカラーカリブレーションの処理の一種です。カラーカリブレーションの基本は「何を白色として判定するか」というホワイトリファレンス(白の基準)を決めることで、PCCは次のプロセスでホワイトバランスを決めます。
(1) 撮影した星の色指数を測定
(2) APASSデータベースに登録された色指数を取得
(3) (1)と(2)の相関を確認 ←これがグラフです
(4) 相関に基づき撮影データのホワイトリファレンスを決定つまりPCCはたくさんの星を測定して大袈裟ですが、やっていることは「何を白とするか」というホワイトリファレンスを決めているだけです。
ホワイトリファレンスは地球で撮影された映像ならば太陽光を用います。「太陽の光は白」とみなすわけです。しかし天体写真では太陽光が存在しないので銀河を白とみなすことが多いです。(4)はAPASSデータベースの平均的な銀河の色指数を、撮影した画像の色指数に変換することで、撮影した画像のホワイトバランスを決定します。
カラーバランスは何が正しいか判定するのは、とても難しくて私も悩んでいます。M4が最初赤っぽいと考えたのは、AstrobinやAPODの画像を大量にみて、「もっと黄色いのが良いのかな」と判断しました。
もしご興味があればこちらもご覧ください。
https://masahiko.me/pixinsight-pcc/PCCはややこしくて疑問はたくさん残ると思うので、遠慮なくご質問ください。
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター最近はじめたこととして、ノンリニア工程でもSTFを多用しています。ストレッチをあまりしない暗い状態でノンリニアの処理をしているので、STFで明るくしてみています。
それもお試しください!
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスターはい、どしどしご質問ください!
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター先生は恥ずかしいですが、参考になれば!
また星沼会メンバーとこの件について議論しました。考え方によっては「フィルター越しだが、センサーに写った画像をそのまま評価する」という意味でDebayer前の方が正しいとも言えます。Debayerは画像を補完してしまいます。
結局、同じ条件の比較ならば、Debayerの前、後どちらでも良さそうです。米倉さんの検証でも値は異なるが、傾向は同じということでしたよね。そのコメントはとても参考になりました。こちらこそありがとうございました。
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスターサイトの不具合があるようで、ご質問が非表示になっていました。返信が遅くなりました。
>私ばかり質問しているようで大変恐縮ですが、また教えて頂ければと思います。
どしどし質問ください!
ArchsinhStretchは彩度が高くなりますが、ちょっと劇薬な感じもしています。私がArchsinhStretchを使うときは、最初に軽くだけArchsinhStretch使いそれほど明るくしないレベルでとどめています。そのあとにHistogramTransformationで輝度を調整します。HistogramTransformationの輝度の調整も最初は暗めのまま他の処理をすすめます。処理の終盤の仕上げの段階になって初めて輝度を高めています。そちらの方が飽和のリスクが低く、調整幅が大きいと思うためです。
CurvesTransformationとの使い分けに関してですが、ArchsinhStretchは軽くだけかけ、彩度の調整は主にCurvesTransformationを使っています。
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスター米倉さん、こんにちは。最初に質問をいただいてから返信が遅くなり申し訳ありません。
Debayer前のCFA画像をSubframe Selectorで評価した場合とDebayer後の画像では、値は異なるので良いと思います。Debayer前は一つのファイルにRGBのデータが混在しています。そのためたとえばEccentricityでもDebayer後はRGB画像別に星の形が評価されますが、Debayer前ですとおそらく平均的な星で評価されるはずです(これは予想です)。
画像の比較であれば、Debayer前の画像で実施しても条件は同じなので問題ないとも思いますが、PixInsightのフォーラムでは「Debayer後の画像で比較すべし」とのコメントもありました。また多くのチュートリアルでもDebayer後の画像でSubframe Selectorをかけるプロセスになっています。Debayer後あればまちがないので、Debayer後で、できればCalibration済みのファイルをSubframe Selectorで確認することをおすすめします。
追加の質問があれば、お気軽にご連絡ください!
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスターAlricha33さん、こんにちは。
おお!渋いところのご質問ですね。こういうネタはブログにあまり書かないので質問コーナーを作ってよかったと思いました!
通常の利用ではUse RGB working spaceはオフのままでOKです。そうするとデフォルトでRGBの割合が1:1:1に設定されます。
RGBWorking Spaceの概念を説明しますね。すべての画像はRGB Working Spaceという値を持っています。これは画像の見た目には変わりがないですが、内部の画像処理でL画像を算出するときにRGBの割合をどれくらいにするか設定します。
人間の目はGreenに反応が良いので一眼カメラの画像ではRGBがGに重く設定されています。しかし太陽光のもとで撮影するわけではない天体写真では、通常RGBの比率は1:1:1にします。そのためにはRGBWorkingSpace処理で1:1:1を設定しておきます。そうするとL画像が作られるときにRGB比率は1:1:1になります。
今回のArcsinhStretchはRGBWorking Spaceをオフにしておくとデフォルトで1:1:1が設定されますので上記の処理は不要です。HαやOIIIを強調したいときなどに、あえてRGB Working Spaceを1:1:1にしない場合に、これをオンにして別の値を設定することがあります。
ちょっと細かい内容なので、ご不明な点があればお気軽に追加質問ください!
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスターどんなエラーがでましたか? コンソールにエラーメッセージが出ていれば何かわかると思います!
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスターmaverickさん、
先生だなんてそんなあ(もっと言ってくださいww)
masterを残し、それ以外はすぐに消しても大丈夫です。私は画像処理中に変なことがおきたときにチェックするために、画像処理をしているときは残しておき、終わったらmaster以外を消します。でも最初に消してしまって問題ないです。
- calibrated… flat, darkなどの処理をしたサブフレーム(1コマごとの画像)
- registered… star alignmentによって位置あわせしたサブフレーム
- logs.. ログファイル
- master… Image Integrationしたスタックデータ
画像処理には、masterLightだけを使います。
またmasterDark, masterFlat, masterBiasはダーク、フラット、バイアスのスタック済みデータです。すでにmasterLightには適用済みなので、消しても大丈夫です。しかしmasterBiasは温度があえば、またmasterDarkは温度と露光時間があえば次回に使い回しできますので、取っておいた方が良いと思います。次回のWBPPをするときに個々の大量のバイアスやダークを登録する代わりにこれらのスタック済みデータを登録すれば使えます。
フラットはゴミの位置が動いているなど心配はありますが、気にしなければ使いまわすこともできます。
まだ疑問点があれば、お気軽に!
- この返信は2年、 10ヶ月前にMasahiko Niwa/丹羽雅彦が編集しました。
Masahiko Niwa/丹羽雅彦キーマスターゲインについてはリードノイズの視点からはそうだと思います。ただゲインを上げるとフルウェルキャパシティが下がるので飽和しやすくなるという課題もあり、リードノイズには不利でもゲインをあえて0で使っていらっしゃる方もいます。実験的に決めるしかないのかな、とも思います。
私のASI294MM Proに関していうとメーカーのホームページを見るとわかるように、ゲインが120でリードノイズがガクンと下がります。これはセンサーが持つ機能で120からHCG(High Conversion Gain)モードというリードノイズが少ないモードに切り替わります。そのため私はゲイン120で使用しています。
https://astronomy-imaging-camera.com/product/asi294mm-pro
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