しし座の三つ子銀河のとぼけ顔

しし座の三つ子銀河のとぼけ顔(Leo Triplet)

6年ぶりにしし座の三つ子銀河を撮影しました。英語ではいうとLeo Triplet。望遠鏡を使って眼では見ていましたが撮影は久しぶりです。すっとぼけた顔に見えます。右頬に白いほくろもあり、さらにとぼけた感じを増長しています。でも、だんだんロバート・デ・ニーロに見えてきました。このすっとぼけ感は、マルカリアンチェーンの顔とためをはります。三つ子の青い左目はM66、黄色い右目はM65。たらこ唇はNGC 3628、別名ハンバーガー銀河です。

三つ子銀河は、しし座の後ろ足のわかりやすい位置にあります・・・とはちょっと見栄を張りました。昨年に天文冬の陣2025でご一緒した望遠鏡で見せてくれた学生さんの受け売りです。その学生さんは、ファインダーも使わずにひょいと望遠鏡の視野の中にいれていました。目で見た時はM65、M66の2つだけ見えた記憶があります。今回の私はパソコンを使った自動導入です。

黄色い四角が写真の領域 しし座の後ろ足。

写真構図はちょっと工夫してみました。上の星図の黄色いあたりが写真の領域です。カメラを45度くらい傾けています。左の方に弧を描いた綺麗な星の並びがあるのを見つけ、入れたいと思ったのと、その下の渦巻銀河も構図にいれました。左下の渦巻銀河はNGC 3593という名前です。

このしし座はチャートは、星座の線の引き方が独特ですね。しし座の頭に相当する大鎌が、鎌の形になっていない。星座には正式な線の引き方はないそうで、わりと国によっても独特な線の引き方をしています。

Tidal Stream

NGC 3628 ハンバーガー銀河からは恒星ストリーム(Tidal Stream)という星の流れが観測できます。以前にNGC 1097のときに撮影したのと同じです。撮影した画像を強調して恒星ストリームの様子を見えるようにしました。M65、M66の重力の影響をうけているそうですが、それなら反対向きに出ても良さそうな気がしますね。作品に恒星ストリームも入れたかったのですが上手に入れられず、作品の方はうっすらと見える程度です。いつか画像処理方法が考案できたら入れてみます。

とっても近い3つの銀河

見かけ上、近くに見えるこの3つの銀河ですが、実際にもとても近い距離にあります。地球からの距離はすべて3300万光年から3500万光年くらいで、ほぼ同じくらいの距離に位置しています。

この写真を使って、M65とM66の距離を調べてみました。調べ方はこちらにまとめています。M65までの距離は3500万光年。この写真のM65とM66のみかけ上の角度は0.33分角くらいですので、計算するとM65とM66は20万光年くらいの近さです。

これはめっちゃ近いです。地球から大マゼラン雲までが16万光年なので、それとあまり変わらない。チリから見た大マゼラン雲はとても大きく見えました。M65の直径は大マゼラン雲の9倍近くありますので、M66からM65をみると巨大な銀河がぽっかり浮かんでいるのでしょうね。ああ、うらやましい。

<撮影データ>
しし座の三つ子銀河のとぼけ顔
2026年3月14日 20時0分 〜 3月14日 3時10分
FSQ-106ED (口径106mm F5)
Astro-Physics Mach1
QHY5L-IIM/ミニ・ガイドスコープ PHD2でガイド
ASI6200MC Pro(半分程度にトリミング)
露出(-10°C冷却, Bin1x1, Offset 50, gain 100)
180秒 x 86枚
露光時間 4時間18分 
PixInsightにて画像処理

撮影地: 撮影地: 茨城県高萩市 小山ダム

タイトルとURLをコピーしました