Masahiko Niwa/丹羽雅彦

PixInsight

ハッブルパレット(SAO合成)にチャレンジ 〜 赤ハロも消せるPixInsightの画像処理

前からやってみたかったハッブルパレットに挑戦してみました。ハッブルパレットとはハッブル宇宙望遠鏡の創造の柱で有名な配色方法です。SIIは672nm、Hαは656nmと非常に近い波長なのですが、異なる色に割り当てることでそれぞれの輝線の様子がよくわかります。そもそも綺麗!
星雲

薔薇星雲 〜 吹雪の夜の猛特訓

たいへんな夜でした。温暖な千葉県の南部にも関わらず吹雪になりました。今回の私はとても燃えていたのです。これまでの極軸ずれによる長く伸びた星は、PEC機能を搭載したSWAT 310-Vspecに申し訳が立たない。「もう1ピクセルとて流さないぞ」との決意を新たに現地には午後5時過ぎに到着しました。
PixInsight

多段階露光でトラペジウムをとらえる 〜 PixInsightの画像処理

トラペジウムは小さな星で、明るいオリオン大星雲のコアの中にいます。普通に撮影すると白く飽和してしまい姿を表すことはありません。今回は、その撮影方法と画像処理方法を解説します。LRGB撮影でモノクロを題材にしていますが、方法はカラーでも同じです。
撮影方法

ASI294MM Proのナローバンドのフラットにムラ?

ASI294MM Proのフラットを撮っているのですが、HαとSIIだけムラが出て綺麗に撮れないのです。たとえば、Hαのマスターフラットはこんな感じです。自宅の部屋を暗くして撮影しました。以下の画像は全てBORG 72FL + Reducer (288mm)で撮影しています。
撮影方法

勇者オリオンの足もとで・・・ ぐだぐだなフカシロ遠征記

その日、深城ダムには、Twitter仲間の4人が集まりました。下手を打ってチームフカシロの名を汚すわけにはいかない、と軽い緊張感が周りを支配しています。その数時間後に凹んだ自分がいるとは、この時点ではまったく予想していません。その日の私は失敗のファンタジスタ・・・
つれづれに

2020年のふりかえりと、2021年のめあて

生活が一変した一年でした。このように書くとコロナ下の生活スタイルのことを指しそうですが、私には違う原因があります。天体写真です。転機はちょうど一年前の12月にSWAT-310V-Specを買ってから。広角カメラにはもったいないこのポータブル赤道儀。何か感じるものもあったのかもしれません。
PixInsight

HTで実践するマイルドなストレッチ 〜 PixInsightの画像処理

これまで私はストレッチにはSTFからHTにパラメータを移す方法を多用してきました。とても便利ですが課題もあります。ストレッチが激しすぎるのです。First Stretchは少しずつやっていくのがセオリー。その後の工程で処理のバリエーションを増やすことが狙いです・
PixInsight

知っておきたいABEのテクニック 〜 PixInsightの画像処理

ABE(はフラットな背景を得る強力なツールですが、うまく決まらないことも少なからずあります。私はしばらく悩まされていたのですが、簡単なテクニックで改善が見られました。
つれづれに

公私混同の夜 〜 木星・土星大接近

それは木星と土星が大接近する前の週の木曜日のこと。愛機R130Sfをのぞきながら私は大興奮していました。33倍の望遠鏡を使って、初めて同一視野の中に木星と土星が入って見えたのです。 「おお!!こりゃすげぇ」 木星と土星といえば昔からの二大ア...
星空の写真

地球の公転を実感できる日 〜 ふたご座流星群

ふたご座流星群を見てきました。東京からの光で明るい空でしたが、それでも2-3分に1個流れるハイペース。存分に楽しむことができました。撮影の方は・・・想像したより流れ星の光が写っておらず、まだまだ修行不足。肉眼では流れ星が明るく見えるので、そんなとき人間の目の偉大さを感じます。